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お米や野菜などを生産するときの苦労は?

お米や野菜を育てる時には、天候によく注意して、枯れたり害虫や病気にかかったりしないように観察することが必要です。また、良いものをたくさん作るために、肥料や農薬の使い方に気をつかっています。

でも最近とてもこまっているのは、せっかくがんばって作った作物が、山から出てきたシカやサル、イノシシなどに食べられたりすることです。

昔の生活では、木材は燃料としての薪や炭、家の柱やかべなど、様々なところに利用され、山でとれた木は生活全般で必需品として使われていました。木材を利用することで山が手入れされ、植物も動物も住みやすい環境が保たれていました。

しかし、最近は外国から輸入した木材で家を建てることが多くなり、日本の木材が昔ほど使われなくなりました。また山で働く若い人が減って高齢化が進み、山の手入れができなくなってきました。木材になるスギ、ヒノキは手入れをしないと林の中に太陽の光が差し込まなくなるので、暗くなり、動物たちの好きな背の低い実のなる木が育たなくなります。また、ドングリなどをつける太く背の高い木も「ナラ枯れ」でどんどん枯れていて、動物たちにとって山は住みにくい所になりました。今ではエサをさがして野生のシカやサル、イノシシなどが山からだんだん下りてきて、人の住む集落にまで現れるようになっています。そして、野生の動物たちが農作物や植えた木を食べたり、人と出会ってビックリして、逆におそったりすることが、現在大きな問題となっています。

このため、動物が田んぼや畑に入ってこないように柵を作ったり、つかまえた動物を山の奥へ帰すなどの対策をしていますが、山の中に、エサとなる実をつける木を植えるなど、人と動物がともに暮らしていけるような根本的な解決が必要になっています。


野生動物に食べられたスイカ

 

※高齢化:若い人が都会に出て生活をするようになって、農村にはお年寄りが多くなっています。

 

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