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【恵】荒砂尚樹さん「そばもジビエも、地元ならではのビジネスになる」

「大江山鬼そば屋」6代目店主

荒砂尚樹さん

プロフィール

年齢の壁を超えて住民たちとつながり、さまざまな活動を展開。鹿の美味を引き出す術は食肉業者に教えを請う徹底ぶり。この地を気に入ってもらった方が宿泊する場所がなかったため、Uターンの仲間が始めた農家民宿もサポート。雲原の魅力を客観的な視点で捉える地域の若手の中心的人物。

Uターンだからこそ、見えた光明

経営コンサルティング会社を辞め、福知山市雲原に帰郷した時、江戸時代から続く実家「大江山鬼そば屋」は大赤字の状態でした。店を残すか、たたむかの家族会議で全会一致の“残したい”という意見。では、どうすれば維持できるのかの話し合いをコンセプト会議と名付け、人口が減り続けるこの山間部の谷で何ができるのかを歴史と重ねながら突き詰めました。経営指針を明確にして強みを際立たせるため、私たちが出した答えは、宿場だったこの地の名物田舎そば「北陵そば」を復活させ、雲原だから食べられるもの、ここだから感じていただけるほっこりしたひとときを提供すること。そのためには、地元のそばが必要でした。もともと寒冷で霧が美味をもたらしてくれる“霧下そば”が栽培できる恵まれた地域でしたが、商売になりやすく効率の良い他の作物に取って代わり、十分な量の確保は困難でした。“では、作ってみよう。その物語まで味わいになってくれればいい。そしてその取り組みが地域の新しい風になれば”。そんな思いで近隣の農家にご協力いただき、周囲の仲間を巻き込み、挑戦が始まりました。
最初の新そばの収穫量はごく少し…。しかし、仲間たちのバックアップも増え、2年目の昨年は年越しそばも賄える量にまで。香りがしっかりとした北陵そばは、問い合わせがみるみる増え、地そばファンから喜びの声もいただくほどに。さらに、私たちの取り組みを聞きつけ、個人栽培している方からもお譲りいただく申し出が入り始めたのです。何かが動き始めた実感がありました。地元への還元を意識し、価値に見合った値段を設定。1年を通じて継続提供できるシステムができつつあります。

そしてこの地のもう一つの強みは、鹿肉です。それは、仕留め方や処理、流通、調理方法で大きく味が変わる肉。猟師や一部の人たちだけが知っている美味しさをもっと一般に知らせたい。害獣を理由にジビエ食を推進するのはとても消極的です。美味しいからいただく。フランス料理などでも、そうでしょう?豊かな森の恩恵を雲原ならではの形で提供しなくては、外から来てもらう理由がありません。地の利を生かして、外と内を知る私たち若手がつながり、できることから始めています。

お問い合わせ

知事直轄組織広報課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

電話番号:075-414-4071

ファックス:075-414-4075

koho@pref.kyoto.lg.jp

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