ホーム > もうひとつの京都、行こう。 > 森の京都 > 【縁】谷文絵さん「本物の“ぐりとぐら”が走り回る場所での子育て」

ここから本文です。

もうひとつの京都、行こう。森の京都

【縁】谷文絵さん「本物の“ぐりとぐら”が走り回る場所での子育て」

絵本のお店「絵本ちゃん」代表

谷文絵さん

プロフィール

この地域も子どもが“かすがい”で、その中心地が質美小学校です。自分の子どもが「質美が好き」と行った一言、そしてその息子が伸び伸びと育った質美がさびれていく経過を目にし、覚悟を決めてアクション。“身の丈に合ったことをする”を自らの信条にしながら、京丹波町を超えてさまざまな人とつながり、地域を活性化する取り組みを開催。質美地区の人口は少しずつ増加傾向にあるとのこと。

利用者さんの都合で利用できる施設が必要

夫が京丹波町質美の出身で、彼の周囲への眼差しやものを大切にする心、そして故郷を大切に思う愛着に影響を受け、京都市内からIターン。幼稚園から帰宅後、一人お小遣いを持ってコンビニで買い物する様子や大人の目の届かないところで上手く手を抜く子どもの姿を、同時代の自分と重ねて“このままでは要領の良さばかりで乗りきる人になってしまう”と危機感を感じたことも移住の大きな要因でした。
柴刈りする姿や林道を野ねずみが駆け回る様子などを目にする質美での生活は、まるで絵本の中の昔話や童話の世界の現実版でした。子どもの表情はみるみるたくましくなり、草花などを慈しむ心が芽生え、周囲への思いやりも育まれていく一方、私自身は住み辛さを感じ始めてしまいました。理由は、携わってきた児童文化などの文化的要素が身の回りに無かったことや同世代が接点を持ちにくい状況だったこと。移住数年後、地域の中心だった質美小学校の読書指導員として本に囲まれながら子供たちをサポートする立場をいただいたのですが、残念ながら2011年に閉校。質美地区の失意は大きく、“地域のためにもみんなの心の拠り所だった小学校を活用できないか”という気持ちが膨らみました。開館日時が限定されていた地域の図書室に感じていた課題も重ね、まずは私が楽しめて、笑顔で皆さんをお迎えできる場所を提供しなければ、と手を挙げたのがこの「絵本ちゃん」の始まりです。

当初は、地域にご理解いただきにくかった側面があったかもしれません。でもやらなければ、この質美のエネルギーがさらに失われていく。小さなスタートでしたが、できる限りオープン時間を長くして、どんな状況の方にも足を運んでもらいやすくしたところ、次々とお客さんがいらっしゃいました。絵本をご覧になる方ばかりではなく、年齢を問わず、相談を聞いてほしい、ただ話をしたいという方なども多数。今や空き教室は店舗等ですべて埋まり、週末の催しなどでは、グラウンドの駐車場がいっぱいになる、人と人が関わり何かが生まれる“縁づくり”の場所に。さらに、メディアなどに多数取り上げられたこともあり、うれしいことに、この地を離れた卒業生が質美出身という誇りを感じて帰ってきてくれるUターン現象が何件も。次代を担う子どもやそのお母さんを支える場が少ない現状を、これからも“縁づくり”で変えていければと思っています。

お問い合わせ

知事直轄組織広報課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

電話番号:075-414-4071

ファックス:075-414-4075

koho@pref.kyoto.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?