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『知って得 とり・たまごの集い』を開催しました

1 日  時

平成23年9月23日(金曜日:秋分の日)午後1時30分から3時30分まで

2 場  所

京都商工会議所 3階講堂(京都市中京区烏丸通夷川上ル)

3 参 加 者

府民約300名

4 テ ー マ

鳥インフルエンザに関する正しい知識の普及・啓発
たまごや鶏肉の生産現場の取組への理解と日頃の疑問の解消

5 概  要

(1)講 演「鳥インフルエンザってどういう病気」

講師 京都産業大学総合生命科学部動物生命科学科教授
    先端科学技術総合研究所鳥インフルエンザ研究センター長 
大槻 公一 氏

【講演要旨】

鳥インフルエンザウイルスについて 

  • 豚インフルエンザや人のインフルエンザなど全てのインフルエンザウイルスの祖先はカモが持っていた鳥インフルエンザウイルスです。
  • 昨冬、日本で多くの農場で高病原性鳥インフルエンザが発生しました。このウイルスは昨年、多くの野鳥からも分離され、秋以降、渡り鳥により運ばれてきていることが分かりました。 
  • 今年についても、渡り鳥が多くのインフルエンザウイルスを持って、わたってくると考えますので、養鶏農場では、防鳥対策をしっかり行っていく必要があります。 
  • 日本の養鶏場では防鳥ネットを設置して野鳥が入ってこない対策を講じています。このような対策が、この冬も大変重要で、これが日本の養鶏産業における鳥インフルエンザの発生を防ぐことと考えています。 
  • 野鳥との接し方については、野鳥が暮らすことができる環境を壊さない、維持することが大切なのであって、人間が不用意に近づかないことが大切です。池などに白鳥が来るからと言って餌づけをすると、カモが大量に押し寄せ、カモを嫌った白鳥はいなくなり、カモだけが池に残るという事例が多く起こっています。
  • 現在、日本国内では鳥インフルエンザは発生していません。万一の発生時も、感染の疑いのない農場からしか出荷されませんので、安心してたまごや鶏肉を消費してください。

【質疑・応答】

Q: 今年の人のインフルエンザ、鳥のインフルエンザの流行について教えてください。
A: インフルエンザは、人に限らず、とても寒い冬に大きく流行するといわれています。新型インフルエンザについては、だんだん症状は弱くなると思います。
 鳥のインフルエンザは、日本では報道されないだけで中東では流行しています。報道されていないだけで安心してはいけません。今年は昨年以上に注意が必要です。

(2)「安心・安全なたまご、鶏肉を届けるため がんばっています」

有限会社三和鶏園三和農場  場長 左近 靖司 氏

 衛生的に管理された鶏舎で採卵鶏から産まれたたまごが、併設されているGP(グレーディング・アンド・パッキング:選別・包装の略称)センターに運ばれ、そこで洗浄、殺菌を行うとともに、ひびの入ったたまごなどがないかを機械で確認し、M、Lなどに重さによって分けられてパック詰めされる様子をビデオ映像で紹介しました。

【質疑・応答】

Q1: 最近のたまごはゆでたまごにしたとき、むきにくいものが多いような気がしますがなぜですか。
A1: 新鮮な卵ほどむきにくいと言われています。保管技術が発達し、お手元に新鮮なたまごが届いている証拠です。

Q2: たまごに血の塊が入っている事がありますがどうしてですか。
A2: たまごは鶏の卵管という部分で作られています。鶏がびっくりしたり、暴れたりすると、卵管内でわずかに出血して、この血がたまごの中に入ることがあります。
  病気などではなく、食べても問題ありませんが、農場では、機械で血液が混入していないかどうか確認し、血が入っているたまごは廃棄しています。

Q3: たまごの殻の色でたまごの栄養は違いますか。
A3: 基本的な栄養はどんな殻の色でも大きく変わりません。関西では殻が赤色のたまごが好まれますが、関東では殻が白色のたまごが好まれます。

有限会社栄光食鳥 代表取締役 須知 猛 氏

 食べる人の健康を考えるならば、鶏が健康であることが大切との考えで、衛生的に管理された鶏舎内で、ゆったりと、クラッシック音楽を聞きながら肉用鶏が育てられる様子をビデオで紹介しました。飼料には、地元でとれた旬の野菜やお米、小豆などの素材を加えられています。鶏のふんは堆肥にして、田畑で利用して、米や野菜を作り循環型の農業の取り組みを報告されました。また、出荷された鶏がその日のうちに食卓に届けられるよう、早朝に食鳥処理する「朝びき」への取り組みについても紹介しました。

【質疑・応答】

Q1: 「朝びき」とはどのような理由で行われる出荷方法ですか。
A1: 出荷された鶏がその日のうちに食卓に届けられるよう、早朝に食鳥処理することを「朝びき」と言います。これは主に関西で行われている方法で、新鮮なものを新鮮なままお届けしたいとの思いから行っています。

(3)参加者から寄せられたたまごや鶏肉に関する疑問や質問に回答

 今回も参加者の皆さんから店頭などで売られている様々な種類のたまごや鶏肉の違いや、保存方法、適切な調理方法などの疑問や質問が寄せられました。
そこで、たまごや鶏肉の品質や栄養を中心に引き続き行われたクイズのヒントも兼ねて回答させていただきました。

(4)たまごと鶏肉に関するクイズ

 全問正解された方には、景品がプレゼントされました。

【問題例】

Q1.たまごの白身が濁っている事がありますが、どうしてですか?
答・・・産みたてのたまごの白身には二酸化炭素が含まれており、濁っています。通常、家庭に届くまでに白身の二酸化炭素は殻の外に出て行き、濁りはなくなります。最近は冷蔵輸送など、輸送技術が発達して白身の二酸化炭素が残ったまま家庭まで運ばれるようになりました。白身の濁りは新鮮な証拠です。

Q2.賞味期限は食べられる期限を表しているのでしょうか?

答…賞味期限は冷蔵で保存したときに生で食べられる期限を表しています。賞味期限を過ぎた卵はなるべく早く加熱して食べてください。

(5)「たまご(ピンポン玉)つかみゲーム」

 当たりのたまごをつかんだお子さまには、ケーキがプレゼントされました。

6 参加された皆さんのご意見・ご感想

 参加者の皆さんからは様々なご意見、ご感想をいただきました。寄せられたご意見、ご感想を参考に今後の取組に活かしたいと思います。以下に一部ご紹介します。 

  • 鶏をとても大切に育てていらっしゃる業者さんの熱意には感動しました。そのような鶏肉は安心・安全で人が健康に過ごせる活力になると思う。
  • 鳥インフルエンザについて画像でのわかりやすい説明をしていただき、よく理解できました。生産者さんからの報告も工場の様子は初めて見たので、卵や鶏肉がどのような過程をへて食卓に届けられるのかよくわかりました。
  • 清潔に注意深く生産されている様子を見て安心して食べることが出来ます。

7 アンケート結果

Q1 昨年は、日本全国で高病原性鳥インフルエンザウイルスが発生しましたが、たまごや鶏肉を食べるにあたって、日頃からそのような情報や報道を気にかけていますか? 

 

気にかけている

87人

(64%) 

やや気にかけている

36人

 (26%)

気にかけていない

14人

 (10%)

137人

 

 

 Q2 本日の「集い」に参加して、今後、国内で鳥インフルエンザが発生しても、
たまごや鶏肉を安心して食べられると思いましたか?

 

思う

60人

(45%)

ほぼ思う

55人

(42%)

思わない

7人

(5%)

わからない

10人

(8%)

132人

 

 

 Q3 本日の「集い」の内容のうち、特にどれに興味を持ちましたか?(複数回答可)

 

 

講演「鳥インフルエンザってどういう病気」

61人

「安心・安全なたまご、鶏肉を届けるため がんばって
います。」

64人

たまご、鶏肉クイズ

24人

149人

 

 

 Q4 本日の「集い」に参加して、鳥インフルエンザやたまご、鶏肉について日頃から思っておられる疑問などは解決できましたか?                

 

 

できた

55人

(42%)

ほぼできた

72人

(55%)

できなかった

4人

(3%)

132人