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果樹の病害虫

ナシ黒斑病

枝に病斑ができた写真 葉に黒い斑点が現れた写真

  • 右上の写真ように葉に黒い斑点が現れます。
  • 幸水、豊水、長十郎にはあまり発生しませんが、二十世紀には特異的に多く発病します。
  • 5月から葉に斑点が見え始め、6月下旬から7月上旬の梅雨時に最も多く発生します。
  • 果実には5月中旬頃から病斑が現れ、その後果実に亀裂ができ、7月~8月に落果して被害が出ます。
  • 冬は左上の写真のように枝に病斑ができ越冬します。
  • 冬期、芽がおかされていると、春のはじめから発生するので、注意が必要です。

果樹カメムシ類

1.種類

・果樹カメムシ類には、チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシ、アオクサカメムシ等がおり、カンキツ、カキ、ナシ、モモ、ブドウ等に被害を与えます。

2.特徴

被害果(ナシ)

  • 果実から果汁を吸い、右上の写真のように果実(写真はナシ)をデコボコにしてしまいます。
  • スギ、ヒノキ林で増殖し、果樹園へは幼果の結実期以降に飛んできます。
  • 1年に1回から2回発生します。
  • 冬は、落葉の下や家屋内で越冬します。
  • 果樹園への加害は均一的でなく、特定の園や樹に集中して加害します。

カキうどんこ病

カキうどんこ病の被害

  • 5月の終わり頃、葉の表面に小さい淡墨色の斑点が現れます。
  • 8月の終わり頃から、一般のうどんこ病特有の症状である白色粉状の菌糸が葉の裏面を覆うようになります(写真参照)。
  • 発病した葉は、早く落葉するため、果実の太りが悪く、樹勢を弱らせます。
  • 5月~6月に雨天の続く年や気温が低くて涼しい夏に発病が多く、被害も大きくなります。
  • 風通しの悪い園でも発病が多くなります。

カキ炭そ病

カキ炭そ病の被害

  • 5月頃から、発病し始め、新しい枝に暗褐色で楕円形の斑点が現れます。
  • 果実には、6月下旬~7月、9月~10月に発病します。
  • 果実には、はじめ、果皮に小さな黒い斑点が生じ、その後上の写真のとおり直径1cm位まで拡大します。その後果実は、落下しやすくなります。

お問い合わせ

農林水産部京都府病害虫防除所

亀岡市余部町和久成9

ファックス:0771-23-6539

bojosho@pref.kyoto.lg.jp