知って得!とり・たまごの集い
開催日時、場所、参加人数
- 日時 平成21年9月19日(土曜日)午後2時から4時まで
会 場 福知山市民会館第31会議室(3階)
福知山市字内記100番地 - 参加人数 102名
たくさんのご参加ありがとうございました!
内容
講演 「鳥インフルエンザってどういう病気」
講師 京都産業大学鳥インフルエンザ研究センター
センター長 大槻 公一 教授
- 高病原性鳥インフルエンザの発生状況
日本では鶏舎に野鳥等が入り込まないように防鳥ネットを張るなど、しっかりとした防疫対策がとられているが、世界各地では対策が不十分なため、発生が続いている国が多くある。カモやアヒル、豚、牛などの複数の家畜をひとつの農場で飼われていることも普通で、日本のように鶏舎にネットが張られていることは少ない。 - 人への感染
鳥インフルエンザウイルスが人に感染を起こしている東南アジアなどの地域では、ライブバードマーケット(生きたままの鶏等が食用として売買されている市場)が盛んであったり、人と鶏等が非常に近い環境で生活してる。このような環境下で鳥インフルエンザが発生した場合に、人に感染を起こしている。日本のような生活習慣や衛生環境では、容易に人には感染しない。 - 鳥インフルエンザが発生しても鶏卵・鶏肉は安全
万が一、京都で再び鳥インフルエンザの発生があった場合でも、京都のマーケット等で販売されている鶏卵や鶏肉が鳥インフルエンザウイルスに汚染している危険性は全くない。発生農場の鶏や卵は動かすことはできない。実験的に鳥インフルエンザに感染させた鶏の卵からウイルスが検出されたことはほとんどない。万一、卵にウイルスが入っていたとしても人に感染を起こすだけの量ではなく、卵の中のウイルスはすぐに死滅する。 - 新型インフルエンザ
今回の新型インフルエンザウイルスの特徴は豚インフルエンザのほか、ヒトのホンコン風邪型インフルエンザウイルス及び鳥インフルエンザウイルスの遺伝子から成り立っている遺伝子再集合体である。20世紀に出現した新型インフルエンザウイルスは全てブタの体内で、それまでヒトに流行を起こしていたインフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルスの再集合体として作られたことはわかっているが、今回の新型インフルエンザウイルスの出現に鳥インフルエンザウイルスは重要な役割を果たしていない。
防御のために最も重要なことは、私たちがこれまで考えられてきたインフルエンザ対策を一人一人がしっかり続けること。具体的には石鹸を用いた手洗い、うがい薬でのうがいなど。
質疑・応答
質問:新型インフルエンザの話を聞いて、以前マスクが店頭からなくなった時よりも、今のほうが危険なのかなと思う。具体的な対策はどうしたらいいか。
回答:これまでやられている手洗い、うがい、マスクの着用。これを怠ることなく続けることがもっとも大切。
質問:新型インフルエンザ対策で、うがいができないときは、飲み物を飲んでウイルスを飲み込んでしまう方がよいと聞いたが、予防として有効か?
回答:体内に入れることは避けた方がよい。ウイルスに効果のあるうがい薬を小さな容器で持ち歩くことをお勧めする。
「家畜保健衛生所が取組む鳥インフルエンザ予防対策」
京都府中丹家畜保健衛生所
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家畜保健衛生所の普段の仕事と、農場と一体となって取り組んでいるインフルエンザ予防対策
鳥インフルエンザは渡り鳥が日本にインフルエンザウイルスを持ち込み、スズメやカラス、ハトなどの留鳥や野生動物を介して鶏舎に持ち込まれると考えられています。鶏が高病原性鳥インフルエンザにかからないために、以下の5つの予防対策を5本柱として徹底して取り組んでいます。
- 野鳥を侵入させないために鶏舎を防鳥ネットで覆う
- 野生動物の侵入を防ぐため、すきまを全てふさぐ
- 飲み水も消毒したものを与える
- 野鳥が落としたふんを踏んだ長靴で鶏舎に入らないように鶏舎入り口に長靴の消毒槽を設置する
- 万が一鶏に異常が見られた場合すぐに家畜保健衛生所に通報する。
この5点については、1羽以上鶏を飼っている方全ての方々と取り組んでいます。
- また、万が一鳥インフルエンザが発生した場合
農場ではウイルスを封じ込め外に出さないために農場は封鎖されるとともに、発生農場を中心に10kmの範囲が移動制限区域となり、その範囲内に入る農場も鶏や卵の出荷ができなくなります。ウイルスの検査が行われ陰性が確認できて初めて出荷ができるようになります。
- 発生予防対策とウイルス調査
伝染病は発生させないことが最も大切ですそのために5本の柱を徹底して行い、同時にウイルスの感染を素早く見つけるための検査も行っています。
(1)管内すべての農場を3か月に一回巡回し、5本柱の感染予防対策を確認し、同時に高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染がないかどうか採血を行って検査を行っています。
(2)管内3戸(1市1農場)については毎月巡回を行い、高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染していないか調査しています。
(3)愛玩など1羽でも鶏を飼っている方(約250戸)についても、年に1回巡回を行い、5本柱の感染予防対策を確認し予防対策の徹底を行っています。
平成16年の発生以降、こういった取り組みを行い、現在のところウイルスの感染やウイルスが発見されることはありませんでした。
「安心・安全なたまご、鶏肉を届けるため がんばっています。」
- 有限会社 中丹ファーム 徳尾 竜一 場長
鶏がどのように飼われているのか、産まれた卵がどのようにパックされているのか、衛生的な飼い方とたまごのパック詰めをビデオで紹介していただきました。近代的な設備で卵のヒビや異常卵が機械や人で検査され、パック詰めされる様子はたくさんの人が驚きの声を上げていました。
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三栄ブロイラー販売株式会社 北村 亨 取締役工場長
肉になる鶏がどのように飼われているのか、とり肉が清潔な施設でパックになるまでをビデオで紹介していただきました。また、京都府で取り組んでいる、パックになったとり肉がどのような施設でどのように育ったかを知ることができる「トレーサビリティーシステム」についてもわかりやすく紹介していただきました。
「たまご、鶏肉○×クイズ」
はじめに、参加者の皆さんから寄せられた質問にお答えし、そのあと、クイズを行いました。全問正解された皆さんにはたまご屋さんのケーキがプレゼントされました。
問題
- 卵の「賞味期限」とは食べられる期限である?
答え:×(賞味期限は生で食べられる期限です) - 日本のたまごの自給率はどのくらいでしょうか?50%以上?未満?
答え:50%以上(約96%の自給率です。) - 採卵鶏(卵を良く産むように改良された鶏)が卵を産み始めるのはいつでしょう?
答え:生まれてからおよそ4から6ヶ月後でたまごを産み始めます 。 - 若鶏とか、ブロイラーとかで表示されて販売されている鶏肉は、生まれてから何日で肉になっている場合が多いでしょうか?
答え:生まれてからおよそ50日で出荷され、お肉になります。 - タマゴの黄身はなぜ黄色いのでしょう? など。
答え:卵黄の色はカロチノイド色素によるものです。色は飼料と関係が深く、乾燥アルファルファやトウモロコシを加えると濃い色になります。また、パプリカなどを飼料に加えて色を濃くすることも行われるようです。
アンケート結果の紹介
Q1 本日の「集い」に参加するまで、国内で鳥インフルエンザが発生したら、たまごやとりにくを食べるのをひかえようと思っていましたか?
a 思っていた 38名 ( 41.8 %)
b 思っていなかった 39 名( 42.9 %)
c テレビや新聞等の情報をもとに決めようと思っていた 12名 ( 13.2 %)
d 無回答 2名 ( 2.2 %)
Q2 Q1で「a、c」とお答えになられた方にお聞きします。本日のお話しを聞いて、国内で鳥インフルエンザが発生してもたまごやとりにくを食べてもだいじょうぶだと思われましたか。
a 思った 39 名( 78.0 %)
b 思わない 2 名( 4.0 %)
c わからない 9 名( 18.0 %)
Q3 本日の「集い」のうち、特に興味を持たれたものはなんですか。(複数回答可)
a 講演「鳥インフルエンザってどういう病気」 53名 ( 58.2 %)
b 家畜保健衛生所が取り組む鳥インフルエンザ予防対策 42名 ( 46.2 %)
c 安心・安全なたまご、鶏肉を届けるためがんばっています 51名 ( 56.0 %)
d たまご・鶏肉○×クイズ 24名 ( 26.4 %)
Q4 本日の集いに参加して鳥インフルエンザやたまご、鶏肉について日頃もっておられる疑問は解決できましたか
a できた 51名 ( 56.0 %)
b ほぼできた 39名 ( 42.9 %)
c できなかった 1 名( 1.1 %)
Q5 本日の「集い」の開催を何でお知りになりましたか。
a チラシ 14名 ( 15.4 %)
b 京都新聞折り込み(週間トマト&テレビ) 18名 ( 19.8 %)
c 両丹日々新聞 18 名( 19.8 %)
d 京都府ホームページ 2 名( 2.2 %)
e ラジオ 1名 ( 1.1 %)
f 知人などから聞いて 41 名( 45.1 %)
g その他 5名 ( 5.5 %)
h 無回答 1 名( 1.1 %)
Q6 ご意見(抜粋)
- 安心・安全なたまごで鶏肉を実施されている業者様の話を聞き少しは安心しました。
- いろんなことが知れて面白かったです。
- 大槻先生のお話を身近に聞けて大変良くわかった
- 中丹地区の出荷の様子が良くわかり安心できました
- 通りがかりで立ち寄らせてもらいました。面白く聞きました。
- 食の安心・安全が大切であること地産地消が大切なことを感じました。
- 家畜保健衛生所が取り組まれているお仕事の内容が良くわかり良かったです
- 食の安全性に十分力を入れられておられることが理解できたように思います。また、その必要性を感じました。
- 説明が難しかった。でも勉強になった
- 玉子、肉の安全性については説明によりわかったが各家庭での対応についてもう少し説明が欲しい。
- 鳥インフルエンザウイルスが人インフルエンザウイルスに変容しにくい仕組みが理解できた。受容体のわずかな違いのおかげなのですね。
- 何気なく食べている卵、とり肉は多くの人の手にかかって安全に私たちの手に届いているのが良くわかりました
- ペットのインコなど含め鳥全てを恐ろしがる方もいるので今日の内容を伝えたい 。
など、たくさんのご意見・ご感想をいただきました。
