知って得!とり・たまごの集い 2011 in 舞鶴
開催日時、場所、参加人数
- 日時 : 平成23年10月1日(土曜日)午後2時から4時まで
- 場所 : 舞鶴市中総合会館(コミュニティーセンターホール)
舞鶴市字余部下1167番地
- 参加者人数 : 95名(大人67名、子供28名)
たくさんのご参加ありがとうございました!
内容
講演「鳥インフルエンザってどういう病気」
講師 京都産業大学総合生命科学部動物生命医科学科教授
先端科学技術研究所鳥インフルエンザ研究センター長
大槻 公一 氏
【講演要旨】
- 豚インフルエンザや人のインフルエンザなど全てのインフルエンザウイルスの祖先は、カモが持っていた鳥インフルエンザウイルスです。
- 昨冬、日本の多くの農場で高病原性鳥インフルエンザが発生しました。このウイルスは昨年、多くの野鳥からも分離され、秋以降、渡り鳥により運ばれてきていることが分かりました。
- 今年についても、渡り鳥が多くのインフルエンザウイルスを持って渡ってくると考えますので、養鶏農場では、防鳥対策をしっかり行っていく必要があります。
- 日本の養鶏場では防鳥ネットを設置して野鳥が入ってこない対策を講じています。このような対策が、この冬も大変重要で、これが日本の養鶏産業における鳥インフルエンザの発生を防ぐことと考えています。
- 野鳥との接し方については、野鳥が暮らすことができる環境を壊さず維持することが大切なのであって、人間が不用意に近づかないことです。池などに白鳥が来るからと言って餌づけをすると、カモが大量に押し寄せ、カモを嫌った白鳥はいなくなり、カモだけが池に残るという事例が多く起こっています。
- 現在、日本国内では鳥インフルエンザは発生していません。万一の発生時も、感染の疑いのない農場からしか出荷されませんので、安心してたまごや鶏肉を消費してください。
【質議・応答】
Q 国内で鳥インフルエンザが発生した場合でも、安全な鶏肉や鶏卵を買うことができますか?
A .国内で鳥インフルエンザが発生した場合、発生養鶏場から鶏や卵が出荷されることはないので、インフルエンザウイルスに汚染された鶏肉や鶏卵がスーパーなどに出回ることはない。全く問題はないので、安心して購入し食べていただきたい。
「家畜保健衛生所が取り組む鳥インフルエンザ予防対策」
京都府中丹家畜保健衛生所
家畜保健衛生所の普段の仕事と、農場と一体となって取り組んでいる鳥インフルエンザ予防対策を紹介
鳥インフルエンザは渡り鳥が日本にウイルスを持ち込み、スズメやカラス、ハトなどの留鳥や野生動物を介して鶏舎に持ち込まれると考えられています。鶏が高病原性鳥インフルエンザにかからないために、以下の予防対策を5本柱として徹底して取り組んでいます。
1 野鳥を侵入させないために鶏舎を防鳥ネットで覆う
2 野生動物の侵入を防ぐため、すきまを全てふさぐ
3 飲み水も消毒したものを与える
4 野鳥が落としたふんを踏んだ長靴で鶏舎に入らないように鶏舎入り口に長靴の消毒槽を設置する
5 鶏に異常が見られた場合は、すぐに家畜保健衛生所に通報する。
この5点については、鶏を飼っている全ての方々と取り組んでいます。
また、万が一鳥インフルエンザが発生した場合
ウイルスを外に出さないために農場を封鎖するとともに、発生農場を中心に移動制限区域が設置され、その区域内の農場も鶏や卵をいったん出荷できなくなります。ウイルス検査で陰性が確認できて、初めて出荷ができるようになります。
発生予防対策とウイルス調査
伝染病は発生させないことが最も大切です。そのために発生予防対策を徹底して行い、同時にウイルスの感染を素早く見つけるための検査も行っています。
(1)管内全ての農場を3か月に一回巡回し、5本柱の感染予防対策を確認し、同時に高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染がないかどうか採血を行って検査を行っています。
(2)管内3戸(1市1農場)については毎月巡回を行い、高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染していないか調査しています。
(3)愛玩用など1羽でも鶏を飼っている方(約180戸)についても、年に1回巡回を行い、5本柱の感染予防対策の徹底を行っています。
平成16年の発生以降、こういった取り組みを行い、現在のところ府内で家きんでのウイルスの感染やウイルスが発見されたことはありません。
「安心・安全なたまご・鶏肉を届けるため、頑張っています」
有限会社 中丹ファーム 徳尾竜一 場長
鳥インフルエンザ予防の具体的な内容や、卵がパック詰めされるまでの間の、洗浄・殺菌、ひび割れ など異常のある卵の除去、重量による格付けなど近代的な施設(GPセンター)での処理過程をビデオで説明していただきました。また、地元産の飼料米を積極的に活用した安全・安心な鶏卵生産の取り組みについても紹介いだたきました。
中丹養鶏事業協同組合 北村 亨 専務理事
農場を出発して店頭で販売されるまでの間の、食鳥処理施設での検査や加工・流通段階の管理工程について衛生管理水準を組み合わせた京都方式のトレーサビリティシステムの実践での取り組みを交えて、詳細かつ分りやすく説明をしていただきました。
【質議・応答】
Q.赤玉、白玉の中身は同じですか。
A.赤玉を産む鶏と白玉を産む鶏は種類が違うだけで、卵の中身は基本的には同じでありますが、エサによって風味が違うことがあります。
Q.ブロイラーは採卵鶏と同じ鶏ですか。
A.元々は同じ鶏でしたが、現在は、品種改良されて採卵用、肉用の鶏が作られました。
Q.地鶏とブロイラーの違いはありますか。
A.ブロイラーは50日齢位で出荷されます。地鶏は飼育期間が80日以上で、在来種の血を50%以上ひいているなどの定義があります。
Q.卵を産まなくなった鶏はどうなるのですか。
A.そのまま鶏肉としてスーパーに出回ることはありません。昔は鶏肉として食べていましたが、現在はペットフードや肥料にしています。
Q.どうして黄身の色が濃い卵と薄い卵があるのですか。
A.エサの成分によってかわります。パプリカ、とうがらし、マリーゴールドなどを与えると黄身の色が濃くなります。
Q.卵のコレステロールが気になるのですが、たくさん食べても大丈夫ですか。
A.コレステロールは人間の体にとって必要な成分であり、1日2個までは大丈夫だと考えています。
Q.双子の卵(黄身が2つある卵)を最近見かけないが、ビデオ紹介で見たような検査で取り除いているのですか?取り除いた卵はどうなるのですか。
A. 鶏が若いときに黄身が2つある卵を産むことがあります。そのような卵は検査して取り除き、取り除いた卵は加工用に出荷しています。
「たまご・鶏肉○×クイズ」
とり肉・たまごに関する知っておくとちょっと得する○×クイズを行いました。全問正解された皆さんにはバームクーヘンがプレゼントされました。
出題クイズ抜粋
Q 採卵鶏は一年間に何個 卵を産むでしょうか?
A 一年間に約300個産みます。
Q 鶏はオスもメスも みんなとさかがある?
A ヒヨコのうちは ありませんが、大きくなるとみんなあります。
Q 卵の「賞味期限」とは生で食べられる期限である?
A 卵の賞味期限は 「生で食べられる期間」 のことです。きちんと冷蔵保存されている場合は、賞味期限後も加熱調理しておいしく食べられます。
Q ニワトリの体温は何度?
A 平均体温は約42度です。
「たまごつかみゲーム」
お子さまを対象に、ピンポン玉を卵と見立ててゲームを行いました。当たりの卵(赤色のピンポン玉)をつかんだお子さまには、バームクーヘンがプレゼントされました。
アンケート結果の紹介
Q1昨年は、日本全国で高病原性鳥インフルエンザウイルスが発生しましたが、たまごや鶏肉を食べるにあたって、日頃からそのような情報や報道を気にかけていますか?
a 気にかけている 22人(38.6%)
b やや気にかけている 25人(43.9%)
c 気にかけていない 10人(17.5%)
d その他 0人( 0.0%)
e 無回答 0人( 0.0%)
Q2本日の「集い」に参加して、今後、国内で鳥インフルエンザが発生しても、たまごや鶏肉を安心して食べられると思いましたか?
a 思う 28人(49.1%)
b ほぼそう思う 19人(33.3%)
c 思わない 5人( 8.8%)
d わからない 5人( 8.8%)
e その他 0人( 0.0%)
f 無回答 0人( 0.0%)
Q3本日の「集い」の内容のうち、特にどれに興味を持ちましたか?(複数回答)
a 講演「鳥インフルエンザってどういう病気」 14人(24.6%)
b 「家畜保健衛生所が取り組む鳥インフルエンザ予防対策」 21人(36.8%)
c 「安心・安全なたまご、鶏肉を届けるためがんばっています」 28人(49.1%)
d たまご・鶏肉クイズ 7人(12.3%)
e 無回答 1人( 1.8%)
Q4本日の「集い」に参加して、鳥インフルエンザやたまご、鶏肉について日頃から思っておられる疑問などは解決できましたか?
a できた 22人(38.6%)
b ほぼできた 30人(52.6%)
c できなかった 1人( 1.8%)
d 無回答 4人( 7.0%)
Q5本日の「集い」の開催を何でお知りになりましたか。(複数回答)
a チラシ 17人(29.8%)
b 新聞折り込み 10人(17.5%)
c 舞鶴市広報紙 15人(26.3%)
d 京都府ホームページ 2人( 3.5%)
e 知人の紹介 18人(31.6%)
f その他 1人( 1.8%)
g 無回答 2人( 3.5%)
