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中丹広域振興局

定住者紹介 「農家民宿 イワンの里」秋元秀夫さんにインタビュー!

 秋元秀夫さんは、保育士の奥さんと2人で農家民宿を経営されています。取材時は、長期研修中の青年と、前日にコンサートを開かれた歌手の阿部ひろ江さんが滞在中でした。
  
【写真】滞在中のお客さんと秋元さん(一番左)、家の前の畑では、すぐに使いたい野菜を栽培。

御出身はどちらですか。

 もともとは北海道出身で、親が転勤族であったため北海道中あちこちで暮らしました。妻は奈良出身で、京都で知り合いました。結婚して子供は4人、みんな大きくなって独立しています。京都生協で20年勤め、退職してからは10年になります。この10年は、陶芸や、団体の事務局の仕事をした後、京都市内大徳寺の北でおばんざいのバイキングの店を2年ほどしていました。妻はこの間ずっと保育士として働いていて、綾部に来た今も近所の保育所に働きに行っています。

移住しようと思ったきっかけは何ですか。

 田舎暮らしをしようと思って色々探した中で綾部に来たんです。ここは、御近所にお蕎麦屋さんがあって、芸術家がアトリエを構えて住んでいるということでした。
 最初の家探しは、NPO法人里山ねっと・あやべの「田舎暮らしツアー」からでした。そこで「米づくり塾」の「my田んぼ」でお米が80kgも採れたんです、「これはいい」「これならできる」と思いましたね。実際には、前段取りや水の管理など誰かがやっていてくれたんだということは後になってわかりましたが。

農業はされていますか。 

 本来なら家で食べて、宿で出す分くらいで十分ですが、農家民宿を始めるために、田んぼを広げたので忙しくなりました。去年はお米が200kgできたのですが、今年は400kg位できそうです。その田んぼもひとつの場所にまとまっているわけでなく、水源だけでも3か所になって、水の管理だけでも走り回っています。
 田んぼは、手植え、手刈り、天日干しでやっています。労力が必要ですので、今年初めて田植体験という企画を発信したところ、結構人が集まってくれました。子供に農業体験させたい若い夫婦などもいました。また日本人だけでなく、フランス人のお客さんもいて、彼が田起こしをしてくれました。
 今、家の前の畑では、すぐに取りに行けるような野菜を作っています。

農家民宿を始めようと思ったきっかけは何ですか。

 田舎暮らしをしようと思ってやってきたのですが、最初から農業だけで食べていけるとは思っていませんでした。そこで、現金収入を得る手段として、過去におばんざいの店をしていた経験から多少のノウハウもあると思って農家民宿を始めました。田舎暮らしでも現金収入はないと困りますね。電気、ガス、年金など、月10万円位は必要になります。農家ではまだ食べていけないですし。
  
【写真】玄関の土間はデザイン画を描いて、大工さんにお願いしました。

具体的に、どのような、経営をされていますか。

 農家民宿の名前は、トルストイの「イワンのばか」からとりました。移住を決めたのも、イワンが住んでいそうな里だと思ったからです。綾部は日本のバルビゾンだなんて言っている方もいますね。
 農家民宿に泊まる人は、何か考えがあってくる人が多いです。いろいろな人が来て面白いですね。非日常を味わうことでリラックスできて、気分転換になるのかなぁと思います。
 昨年は宴会のお客さんが多く、高齢者の女子会なんかもありました。最近では消防団の集まりに使ってもらって、どれも本当に助かっています。ここは古民家ですから、冬場はすきま風が多くて寒いんです。薪ストーブに加え、ファンヒーターをつけていますが、それでも寒くて、寝るときには湯たんぽを2個ずつ配っています。

移住して良かったと思うことは何ですか。

 街だと、必要なものはお金でやりとりしますが、このあたりでは、どこからかやってくるというところがあります。もらったり、山や畑から調達してきたりといった具合ですね。ストーブ用の薪は古材を使っています。どこかで納屋を解体すると聞くと取りに行くんです。薪は買うと1束400円ぐらいしますから、なんだかお金を燃やしているような気がしますよ。
 様々な経験をふまえて、田舎暮らしを考えている人に、何かしらその人に応じた話ができると思います。物件を探すのも手伝えますしね。実際、昨日も古民家の空きが一つあることが分かりましたし。

田舎ぐらしの難しいところや、工夫されていることは何ですか。

 田舎にはいろんな達人が住んでいてそういう人と出会うのも面白いです。玄関に置いてある下駄は、近所のおじいさんが自分の山で育てた桐の木を切ってきて作ってくれたものです。泊まりに来たお客さんに好評で、また、親が履いているのを見て子供たちもまねして履きたがるんですね。今度は子ども用のをつくってくれるように頼んでみようかと思っています。

移住してしてみて、こんなはずではなかったと思うことはありますか。

 自治会費が高いのには驚きました。町では月に数百円のイメージでしたが、最初に集金に来たときに数千円だと聞いて、この辺りは一年分まとめて払うのかと思いました。「いや、これは一箇月分だ」と聞いて、また驚きでしたね。確かに都会とは違い、広い地域に少ない人数で暮らしているわけですから、そういう計算になるのは分かるんですけどね。

地域との関わりで、楽しいことやギャップなどはありますか。

 地域の人と一泊旅行の花見に行くくらいですから、地域には溶け込んでいると思います。この辺の人は、花火大会ならぬ「花火小会」などを企画して楽しんでいます。音頭を取る人がいるんですね。
 農家民宿は1日1組に限定してるのですが、どうも、同じ日に重なりがちです。そういう時は、近くの別の農家民宿を紹介したり、続けてそちらに泊まりに行くと聞くと車で送って行ったりもします。また、同じ綾部市内で農家民宿をされている「百笑さとの」さんの玄米コーヒーが好評だったので、来る人来る人におすすめして売ったりもしています。

移住・就農、田舎ぐらしを真剣に考えている方へひと言 

 若い人で、田舎暮らしを志す人は増えています。でも、収入源のないことがネックなんですよね。田舎暮らしでは副業が必要で、副収入がないと生活は苦しいんです。そういう人をうまくサポートして生活していけるようにしてあげたらいいと思います。
 もし若い人が、農業をしたいと来てくれたとしたら、空き家などを一緒に探すことができます。「農家民宿 イワンの里」が、地域への窓口のような機能を一層果たすようになれば、定住が増えるかもしれないと考えています。

ひとこと

 玄関先にツバメが巣を作っています。この春は6羽のひながかえりました。縁起がいいんだと教えられてからは、板を貼って見守っています。もうすぐ巣立ちます。
  
【写真】もうすぐ巣立つツバメのひなと、庭先に咲いていたマリーゴード

(平成24年5月28日 取材)

 農家民宿「イワンの里」について(PDF:784KB)

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お問い合わせ

中丹広域振興局農林商工部 企画調整室

舞鶴市字浜2020番地

ファックス:0773-62-2859

chushin-no-kikaku@pref.kyoto.lg.jp

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