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大野ダムの目的・効果

大野ダムの目的

 由良川総合開発計画の一環として下流域の洪水防止を主目的に、併せて洪水調節に支障のない範囲で発電を行う、京都府内初の多目的ダムとして計画され、建設省(現国土交通省)により昭和32年11月から3年5か月の工期と総工費30億円の巨費を投じて建設が行われ、昭和36年3月に完成し、昭和37年度から京都府において管理運営しています。

洪水調節のしくみ

 洪水期(6月16日~10月15日)は、ダム水位を標高157m以下に保ち、洪水が予想される場合には事前に予備放流を行いダム水位を155mまで下げ、サーチャージ水位の175mまでの20m間を使用して洪水調節を行っています。
 洪水調節は、流入量が毎秒500立方メートルを超える場合、流入量の58%を放流して、42%を貯留することとしています。

大野ダム洪水調節図

洪水調節の効果

 大野ダムの治水計画は、昭和28年9月の台風13号による出水をもとに定められたもので、最大流入量毎秒2,400立方メートルのうち、1,000立方メートルの洪水調節を行い、毎秒1,400立方メートルを放流することにより、下流の福知山地点の流量は、毎秒6,500立方メートルから5,600立方メートル に低減され、河道の改修と合わせて 由良川の洪水被害の減少に貢献しています。

由良川流量配分図
注1※由良川流域のうち、大野ダム地点から上流域の割合は全体の18.8%であり、大野ダムの洪水調節効果には限界があります。
注2※由良川の地点別流域面積及び面積比

地点名

流域面積(平方キロメール)

全流域比(%)

備考

大野

354

18.8

ダム地点

綾部

755

40.2

綾部大橋

福知山

1,344

71.5

音無瀬橋

河口

1,880

100.0

由良地先

 

 由良川及び大野ダム流域図

由良川及びダム流域図(PDF:863KB)

ダムの放流操作

大野ダムの管理は、大野ダム総合管理事務所の操作室から遠隔操作で行います。

ダムの上流に雨量水位観測局を設けて、データを収集するとともに、ダムへの流入量予測やダム管理用制御処理装置によりデータを処理し、放流計画等の基礎資料としています。

ダムの放流時には、関係機関に無線又は有線で連絡をとるほか、福知山市の土師川合流点までの間約40kmの由良川沿いに設置された、無線警報局(警報局13局、関西電力和知ダムと共用)等により、沿川住民に疑似音と音声による警報により周知徹底を図っています。

大野ダムの放流操作

大野ダム諸量データ

大野ダム観測情報のホームページ(外部リンク)

管理中の大野ダムの貯水位、流入量、放流量などの諸量データ等をご覧いただけます。

 

お問い合わせ

建設交通部大野ダム総合管理事務所

南丹市美山町樫原中ノ山48-5

ファックス:0771-84-0239

dam-shomu@pref.kyoto.lg.jp