京都府立総合資料館

企画展先人達の京都研究
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第1部 江戸時代の京都研究-歴史考証と地誌の発展-

1.伝統の継承と歴史考証

高橋大隅両家秘伝供御式目

高橋大隅両家秘伝供御式目写真

享保6(1721)年、大隅信時が「類聚雑要抄」「山槐記」等の古記録によって「歯固め」「元服」等の宮中の行事の折に天皇に差し上げた飲食物を精密に描いたものです。巻首には櫛笥(くしげ)前大納言(天皇の外祖父、櫛笥隆賀か)の命令により作成したところ、天皇の叡覧に備えられることになったと記されています。

高橋家・大隅家ともに、御厨子所預(みずしどころあずかり)という天皇の朝夕の御膳を供進し、節会などの酒肴を担当する地下官人です。この資料は有職故実の知識を職務に生かしている例といえるでしょう。

また、展示資料には「御厨子所預印」「(高橋)宗孝之印」という印が押してあり、高橋家が保管していたものと思われます。

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