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犯人の声を公開

特殊詐欺の犯人は、様々な役柄や口実などを使い、電話を掛けてきます。
そして、優しい言葉遣いや親切な対応で安心感を与えたり、「犯罪」、「還付金手続き」などといった普段聞き慣れない言葉を聞かせることによって恐怖心をあおるなど、皆さんの心を揺さぶってお金をとろうとしてきます。
そこで、府民の皆様に、しっかりと特殊詐欺の手口を知っていただき、「特殊詐欺の被害に遭わない力」を身に付けていただくため、実際に発生した事件から「特殊詐欺の犯人の声」を公開します。

ケース1~百貨店従業員を騙るキャッシュカードをねらった詐欺

事件の概要

京都市南区内の女性宅に

 「〇〇さん名義のクレジットカードを使って、商品券を購入しようとした女性がいた」

 「個人情報が漏れ、偽造カードが作られている可能性がある」

 「銀行協会で被害が出ているか調べることができるので、連絡するよう伝える」

などと電話がありました。

女性が「こちらから電話をかける」と説明したところ、電話を一方的に切られています。

犯人の声

音声(MP3:7,249KB)

百貨店従業員を騙る男が、優しい丁寧な口調で、女性に電話をしています。

ケース2~息子を騙るオレオレ詐欺

事件の概要

京都府長岡京市の高齢女性宅に、息子を騙る男から

 「株をやって失敗した。」

 「会社の金を横領してしまった。」

 「自分の分だけでも何とかできたらおさまる。」

などといった電話がありました。

息子からの電話と信じてしまった高齢女性は、息子の代理として現金を取りに来た犯人に、現金を渡してしまいましました。

犯人の声

音声(MP3:9,365KB)

息子を騙る男が、高齢女性に、二人だけの話にしておいてほしいと言って、

  • 株に失敗したこと
  • 会社のお金を横領したため、お金が必要であること

を話し、現金を要求しています。

ケース3~警察官を名乗るオレオレ詐欺

事件の概要

京都市上京区内の高齢女性宅に、京都府警察の警察官や日本銀行職員を名乗る者らから

「あなたを含め、複数の人が詐欺にあっています。」

「口座を凍結するので、預金を全額下ろしてください。」

「日本銀行がお金を保護します。」

などといった電話がありました。

高齢女性は言われたとおり、金融機関を訪れて預金を引き出そうとしましたが、不審に思った金融機関職員からの通報により、被害を水際で阻止するとともに、女性にご協力をいただいて「だまされた振り作戦」を実施し、女性宅に現金を取りに来た犯人を逮捕しました。

犯人の声

音声1
(185KB)
警察官(女性)が、金融機関から預金を下ろしてきた高齢女性(だまされた振り作戦協力中)に、今後の手続きを説明しています。
音声2
(814KB)
日本銀行職員(男性)が、高齢女性がサギの電話と気付いていないか、また、警察の介入はないかなどを判断するために、金融機関での出金の様子などについて質問しています。
音声3
(289KB)
日本銀行職員(男性)が、高齢女性が下ろしてきた預金を保護するために、別の日本銀行職員が高齢女性宅まで受け取りに行くという手続きを説明しています。

ケース4~役所職員を名乗る還付金詐欺

事件の概要

舞鶴市内の高齢女性宅に、社会保険庁職員を名乗る者から

「保険の還付金があります。」

「手続きはATMでできます。」

「手続き方法を教えますので、ATMへ行って電話をしてください。」

などといった電話がありました。

高齢女性は、言われたとおりATMコーナーに行き、教えられた電話番号に電話をすると、還付金の手続きとしてATMの操作方法を指示され、指示どおりに操作した結果、知らないうちに見知らぬ相手の口座に預金を振り込まされてしまいました。

犯人の声

音声
(MP32,073KB)
社会保険庁職員(男性)が、優しい言葉遣いで親切な対応を装い、高齢女性に預金を振り込ませるためにATMの操作方法等を説明しています。

ケース5~証券会社や金融庁を名乗る金融商品詐欺

事件の概要

京都市北区内の高齢女性宅に、債権発行会社職員、証券会社職員や金融庁職員を名乗る者らから、債券購入のために名義を貸してほしいと依頼されたので了承すると、その後、「名義貸しは犯罪である。」などと言われ、現金を要求されました。

犯人グループの手口の一連の流れを一覧にしましたので、ご参考ください。

登場人物

それぞれの言動及び役割

denwa

証券会社乙社の社員を名乗るB

  • 甲社が京都市内に介護施設を建設する
  • あなたには甲社の債券を購入する権利がある

と話し、被害者が購入を断ると、

  • 名義だけでも貸してくれ

と依頼している。

その後、

  • 名義貸しがバレた
  • 自分は逮捕されるが、被害者は乙社のAに助けてもらってくれ

と申し向け、被害者がAに現金を支払うよう仕向けている。

denwa

債券発行会社甲社の社員を名乗るA

  • 名義貸しは証券取引法違反の犯罪である
  • 弁護士と相談したが、あなたを守るためには、一時的にでも顧客になってもらう必要がある
  • 現金を預けてくれ、1箇月後に返す

といって現金を要求している。

denwa

金融庁の職員を名乗るC

  • 証券会社乙社を刑事告訴している
  • 調査の過程であなたの情報も挙がっている
  • 名義貸しはインサイダー取引という犯罪である

などと申し向け、被害者に犯罪捜査が及んでいると印象づけている。

犯人の声

犯人グループが、高齢女性に対し、現金を要求して金融機関で引き出すように指示した以降の犯人の声を公開します。

番号

内容

音声

1

債券発行会社甲社の社員Aの声 音声はこちら
(MP3:278KB)

2

債券発行会社甲社の社員Aの声 音声はこちら
MP3:377KB)

3

債券発行会社甲社の社員Aの声 音声はこちら
(MP3:427KB)

4

金融庁の職員Cの声

音声はこちら
(MP3:367KB)

5

債券発行会社甲社の社員Aの声 音声はこちら
(MP3:217KB)

6

証券会社乙社の社員Bの声

被害者は甲社の社員Aに助けてもらうしかないと、社員Aに現金を預けるよう誘導する内容

音声はこちら
(MP3:572KB)

7

債券発行会社甲社の社員Aの声 音声はこちら
(MP3:250KB)

8

債券発行会社甲社の社員Aの声 音声はこちら
(MP3:300KB)

9

債券発行会社甲社の社員Aの声 音声はこちら
(MP3:520KB)

お問い合わせ

京都府警察本部捜査第四課特殊詐欺対策室

京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85番地3