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「高校生自らが考える薬物乱用防止シンポジウムin京都」を開催しました

京都府内では、平成28年上半期における薬物乱用防止少年の検挙は17人(前年同期比+9人)と大幅に増加し、大麻乱用少年については13人(前年同期比+11人)と、昨年1年間の検挙数を上回る厳しい状況であり、少年の間に大麻が蔓延しつつあることが深刻な問題となっています。
そこで、府内の高校生が大麻に対する正しい知識について理解を深めるとともに、違法薬物の誘いを自ら断る方法などを学ぶことを目的に、薬物乱用防止シンポジウムを開催しました。

開催日

平成28年12月17日(土曜日)

開催場所

京都産業大学 むすびわざ館大ホール

参加者

府内の高校生など約330名

プログラム

  • 基調講演「違法薬物を知る」
     京都大学大学院 薬学研究科教授 金子周司 氏
  • 違法薬物の誘いを断る実践講座(ロールプレイ)
     京都外国語大学薬物乱用防止学生委員会
  • 違法薬物に関する高校生アンケート結果報告
     京都府警察本部 少年課長
  • パネルディスカッション
     パネリスト
     金子教授・少年課長・教諭・保護者・大学生

概要

基調講演では

  • 人は努力して目的を達成し満足すると、神経伝達物質ドパミンが放出され快楽が得られるが、依存性薬物を使用すると努力せずに過剰なドパミンが放出される。依存性薬物を1度でも使用すると努力せずに得た快楽を忘れられなくなり、再び薬物を摂取してしまう。その結果、薬物の使用を自らコントロール出来なくなるなど精神依存が起こる。
  • 大麻の成分であるカンナビノイドが、脳内のカンナビノイド受容体と結合し、幻覚が見え、記憶障害が表れ、最後には意識障害が出てしまうなど、大麻は非常に怖い作用を持っている。
  • 大麻を合法化している国もあるが、決して大麻に害がないから許しているのではなく、あまりにも大麻使用者(乱用者)が多く、取締りに必要な税金が膨大になるなど、事情により、仕方なく合法化しているのが現状。合法化したところでは、大麻の影響による交通事故が多発している。

など、大麻が人間の脳に及ぼす影響について具体的に説明していただきました。

違法薬物の誘いを断る実践講座では

京都外国語大学の学生に

  • 先輩に連れられて行ったクラブで大麻の使用を誘われ、迷いながらも何とかして断ろうとする心の葛藤を表現しながら、自分を大切にするためにも、勇気を出して断る場面

など、違法薬物の誘いを受けたときの断り方について、ロールプレイ形式で行っていただきました。

高校生に対する違法薬物アンケート結果の報告では、

  • 大麻とたばこの害を比べた場合、「たばこの方が害が大きい。」と回答した高校生と「わからない。」と回答した高校生の割合の合計が依然として2割いる。このことから、大麻の違法性や危険性についての正しい知識があまり浸透していないことがうかがえる。また、違法薬物の害に対する知識がない高校生ほど、大麻は害がないなどの誤った情報を信用していることがうかがえる。
  • 「違法薬物を入手できる。」と回答した高校生は、平成27年よりも2.8%上回る39%に上り、違法薬物が益々少年の身近に迫っていることが分かる。さらに、「大麻よりたばこの方が害が大きい。」と回答した高校生の半数以上が「違法薬物を入手できる。」と回答しており、このことから違法薬物の危険性に対する認識が低いと、大麻などの違法薬物に近づくおそれが高くなり、誘われる可能性も高くなる。

などの説明を行いました。また、

  • 検挙された大麻乱用少年は大麻に手を出した理由について、友人に誘われたからとか興味があったからと供述しており、安易に手を出している。
  • 高校生は、行動範囲も交友関係も広がり、違法薬物に対する興味が強くなる年代、この時に違法薬物の危険性に対する正しい知識がなければ不用意に近づいてしまう可能性があるので、一人一人が正しい知識を身につける必要がある。

などについて呼びかけました。

パネルディスカッションでは、

会場の高校生から、様々な質問がパネリストに投げかけられ、パネリストが丁寧に回答しました。

参加した高校生からは

  • 違法薬物、特に大麻について正しい知識を学ぶことができた。また、使用を誘われた場合には勇気を持って誘いを断りたいと思う。

などの意見も出て、有意義なシンポジウムとなりました。

 

アンケートの実施

参加者に対し本シンポジウムに関するアンケートを実施したところ

  • 誘われた時に、自分自身のことを第一に考えて、冷静な判断をすることが大事だと思う。今日知った知識を友達や家族に教えて共有していくことが大切だと思う。
  • 一度薬物によって破壊された脳は再生することはできないので、自分の身は自分で守る意思と自分の判断に責任を持たなければいけないと思った。

などの感想が得られました。

アンケート実施結果はこちら(PDF:111KB)

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お問い合わせ

京都府警察本部少年課少年サポートセンター指導・育成係
京都市上京区下立売通釜座東入薮ノ内町85-3・85-4合地
電話番号:075-551-7801