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平成21年8月17日更新
京都府では、府内の市町村との協調・連携を府政の基本姿勢に据え、さまざまな施策に取り組んでいますが、京都府の人口56%を占める京都市との緊密な連携は、府政の推進上極めて重要であり、昭和53年以降、知事と京都市長との懇談会を開催して府市協調に取り組んでいます。
21年度は、7月28日に上京区の京都府公館で懇談会を開催し、山田知事と門川京都市長が、新型インフルエンザ対策などの安心・安全、環境・景観、農村集落の再生、障害者雇用などについて協議し、鴨川河川敷の放置自転車撤去を京都市が一元的に行い、駐輪場の整備用地や撤去自転車の保管場所を府が提供することや、市バスの優先走行を支援する「公共車両優先システム」の導入拡大などについて合意しました。
また、平成20年度から、「府市行政協働パネル」(PDF形式)(PDF:50KB)を設置し、検討項目の調整や進捗管理を行う「総合調整パネル」や、環境や地域力再生、健康福祉、防災などの分野ごとの「個別パネル」において、実務者レベルで、府市の共通する課題を提起し合い、府民・市民の視点から府市で協働できることや、二重行政の回避策などについて協議をしています。
このように、都道府県と政令市の担当部局同士で、特定のテーマごとに協議の場を設け、年間を通して、共通する課題や問題を提起しながら協働を行う仕組みは、全国でも例を見ないものです。
「府市行政協働パネル」の開催状況については次をクリックしてください。
7月28日に開催した京都府知事と京都市長との懇談会の概要は以下のとおりです。
鴨川周辺道路敷及び鴨川河川敷の放置自転車の撤去については、平成22年4月から京都市が一元的に実施することで合意した。
また、京都府は、これまで鴨川河川敷で撤去した放置自転車を保管するために使用してきた「京都府くいな橋(鴨川)自転車等保管所」、並びに京都市営の駐輪場整備用地として「川端七条下る河川敷の一部」を京都市に無償で提供する。
歩くまち京都、公共交通を優先するまちづくりの観点から、市バスの優先走行を支援する「公共車両優先システム」を北大路バスターミナルから京都市役所間(4.6キロ)で平成22年3月から導入することで合意した。
秋口の再流行に備え、新型インフルエンザ対策マニュアル(医療版)の見直し作業や、「京都 知恵と力の博覧会」をはじめ秋の京都のにぎわいを創出する観光誘客の取組などを府市協調で取り組む。
府民の食の安心・安全の観点や京都の食文化・京野菜、京都の畜産振興の観点から、京都市中央卸売市場の支援について議論する。
府域全体の安心・安全の観点から、京都市消防ヘリの支援について議論する。
電気自動車の導入・普及を図るため、京都府と京都市の急速充電器のネットワーク化に向け、府市連携で取り組む。
また、来年度に改正時期を迎える地球温暖化対策条例については、温室効果ガスの削減目標や基準年などを共通化し、事実上の共同条例のような形となるよう府市が共通・協働の認識を持って取り組む。
東山・西山・北山など京都の代表的な景観保全について府市協働で取り組む。また、鳥獣被害対策も含めた担い手支援について議論する。
京都府の「命の里事業」を活用し、嵯峨越畑地区等の再生支援に府市協働で取り組む。
京都府のはあとふるジョブカフェや京都市の総合支援学校による先進的な取組等の連携・連動を行い、障害者就労支援システムの構築に府市協調で取り組む。
長期計画・長期ビジョンについては、府市各々の特徴を活かしつつ、できる限り調和を図り効果的な計画となるよう、相互参画等により議論する。
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