平成25年度京都府知事と京都市長の懇談会の概要

 

 

京都府では、府内の市町村との協調・連携を府政の基本姿勢に据え、さまざまな施策に取り組んでいますが、京都府の人口56％を占める京都市との緊密な連携は、府政の推進上極めて重要であり、昭和53年以降、知事と京都市長との懇談会を開催して府市協調に取組んでいます。

 

 

 

平成25年度は、9月11日に上京区の京都府公館で懇談会を開催し、山田知事と門川京都市長が、日本文化祭典、少子化対策や高齢化対策などについて懇談。また、京都市中央卸売市場の整備や府保健環境研究所と市衛生環境研究所の一体的整備等について、府市協調で取り組んでいくことを確認しました。

 

また、平成20年度から、府市行政協働パネルを設置し、検討項目の調整や進捗管理を行う「総合調整パネル」や、環境や地域力再生、健康福祉、防災などの分野ごとの「個別パネル」において、実務者レベルで、府市の共通する課題を提起し合い、府民・市民の視点から府市で協働できることや、二重行政の回避策などについて協議をしています。

 

「府市行政協働パネル」の開催状況については次をクリックしてください。

 

※府市行政協働パネルの開催状況

平成25年度京都府知事と京都市長との懇談会の概要

 

平成25年9月11日に開催した京都府知事と京都市長との懇談会の概要は以下のとおりです。

 

【東京オリンピック・パラリンピック等に合わせた文化の祭典】

・2020年開催の東京オリンピック・パラリンピック等に合わせ、オール京都で日本文化・芸術を世界に発信する祭典を開催していくことで合意。

【少子化対策】

・少子化対策は重要な課題であり、事務レベルで協議を進めていくことを確認。

【高齢化対策】

・地域包括ケア推進機構をはじめ、関係団体と、認知症対策をはじめとする諸課題について、成功事例を共有しながら連携を図っていくことを確認。

【国家戦略特区】

・府・市・京都大学・京都産学公連携機構・京都産業育成コンソーシアムの５者で、研究開発をいち早く事業化に結び付けるための「R＆D・ビジネス化国家戦略特区」を提案することを確認。

【リニア中央新幹線】

・京都駅ルートの実現、東京・大阪間の全線同時開業、関空への延伸の実現に向け、京都だけでなく関西広域連合を含めて理解を深め、関西全体で機運をさらに盛り上げていくとともに、これらの優位性や必要性をより一層具体的に訴えていくことで一致。

【琳派400年記念事業及び京都国際現代芸術祭】

・平成27年に開催予定の琳派400年記念事業と京都国際現代芸術祭について、両事業の相乗効果が出るよう、組織委員会とも連携し進めることを確認。

【府市協調で進めるスポーツ施設整備】

・横大路運動公園の防災拠点としての機能強化も含めた再整備、西京極総合運動公園への大型映像装置の設置や計画的改修、淀川三川合流地域などでの新たな施設整備など、市内スポーツ施設の充実に協調して取り組むことを確認。

【京都市中央卸売市場の再整備】

・京都の食品流通・食文化を支える中央卸売市場について、京都府産農水畜産物を「見る」ことができるショーケースとしての役割を担い、「京の食文化」の更なる発信力強化や、地産地消の推進につながる再整備を、府の支援を得ながら進めることを確認。

【京都府保健環境研究所と京都市衛生環境研究所の一体的整備】

・食の安全・安心や放射能検査などで重要な役割を果たす両研究所の建て替え用地を今年度内に選定し、一体的整備を加速することで合意。

【京都府計量検定所と京都市計量検査所】

・共同化について検討を開始することを確認。

【むすび】

・今後、懇談会の内容を踏まえ、府と市の実務者同士の協議などを進め、より効率的・効果的な行政運営に向け、府と市の政策の融合を進めていく。

・リニア中央新幹線や双京構想など、府・市のみならず、オール京都で取り組んでいく。

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