セアカゴケグモLatrodectus hasselti
基礎データ
| 目科名 | クモ目ヒメグモ科 |
|---|---|
| 原産地 | 東南アジアからオーストラリア、ニュージーランド |
| 導入年代 | 1995年(国内)、2005年(京都府) |
| 導入原因 | 海外からの資材等に付着して国内に侵入 |
カテゴリー
| カテゴリー | 準被害危惧種 |
|---|---|
| ランク | Aa |
| 外来生物法 | 特定外来生物 |
詳細
| 分布範囲 |
[全国]群馬県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、山口県、沖縄県 [府内]京都市南区、京都市伏見区、向日市、宇治市、城陽市、京田辺市、木津川市 ※今のところ生息場所は人工的環境に限られています。 |
|---|---|
| 選定理由 |
[被害対象]人身・健康被害 [影響内容]競合・駆逐 [性質特性]定着性が高い、環境適応性が高い、繁殖能力が高い [被害程度]特殊性 |
| 生態的特徴 | 各種建築物の外壁、フェンス、街灯の支柱、野外のベンチ、道路わきの側溝等、さまざまな人工的環境に生息し、糸を不規則に張り巡らした巣網をつくる。乾燥や高温によく耐える。雌は卵嚢を巣網内に保持する。1匹の雌が3〜8個の卵嚢をつくる。1卵嚢中の卵は50〜200個。 |
| 見分け方 | 雌成体は体長7〜10 mm。全体に黒色で、腹部背面の中央部から後方にかけて赤色の斑紋が走る。個体によってはさらに、この赤色斑の前方及び側方にもいくつかの斑紋を持つことがある。雄成体の体長は3〜4 mm。雌の若齢個体や雄では、体色が淡く、腹部には複雑な斑紋があり、雌成体とはかなり異なった印象を与える。雌成体は腹部背面の赤色斑によって同定は容易だが、雌の若齢個体や雄は、前項に記述したような本種と同様の環境に生息するオオヒメグモや他のヒメグモ類と混同される可能性がある。ゴケグモ類は一般に、腹部腹面に四角形ないし砂時計形の赤色の斑紋があることが特徴であり、本種もこれによってオオヒメグモ等と区別できる。 |
| 被害状況 | 脊椎動物に有効な毒を持ち、いわゆる毒グモの範疇に入る。現時点では、深刻な人的被害は報告されていないが、幼児や高齢者において、また、健康な成人でも体質によっては重篤な症状を呈する可能性がある。今のところ、生息場所は人工的環境に限られているので、一般生態系への影響はないと思われるが、今後、生息域が拡大する可能性もあるため注意が必要。 |
| 必要な防除対策 | 府民に注意を喚起し、発見した時は関係機関へ通報するよう呼びかける。駆除にあたっては、クモだけでなく、卵嚢の除去が重要。とくに卵嚢内で子グモが孵化している場合があるので、その子グモを分散させないように注意する必要がある。クモそのものには、市販のピレスロイド系殺虫剤が有効だが、卵嚢内の卵や子グモへの効果は薄いので、クモ及び卵嚢をつぶして殺すことが確実。また、建造物等の隙間に入り込んで、容易に発見できない個体もあるので、生息が確認された場所では、以後、定期的に調査する必要がある。 |
| 参考文献 | 金沢ほか,1996;昆虫情報処理研究会,2006;京都府,2002;日本生態学会,2002;西川,1995;西川・金沢,1996;西川・冨永,1996;大利ほか,1996;新海ほか,2006. |
執筆者:加村隆英
分布図
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