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更新日:2019年2月20日

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環境・建設交通常任委員会管外調査(平成30年11月5日から7日)

秋吉台エコ・ミュージアム(山口県美祢市)

自然環境保全・創設のための取組について

調査目的

府内の自然公園の施設整備と維持管理等の参考とするため、四季を通じて全国から多くの人々が訪れる秋吉台におけるキャンプ場等の整備状況と自然環境に十分配慮しながら、自然とふれあい、学ぶ、エコツアーの実施に関する取組等について調査する。

調査内容

山口県は、日本海と瀬戸内海に囲まれ、中央部を中国山地が走り、豊かな自然に恵まれ、8つの自然公園を有している。

その内、秋吉台は、東西17キロメートル、南北8キロメートルの日本最大のカルスト台地で昭和30年に国定公園(秋吉台国定公園)に、昭和39年に特別天然記念物に指定され、平成27年には、秋吉台国定公園を含む美弥市全域が日本ジオパークに認定された。

山口県では、自然環境整備交付金を活用し、自然公園等の施設整備を実施してきた。特に「秋吉台エコ・ミュージアム」は、山口県の秋吉台国定公園のビジターセンタ―として、初めての来訪者にも分かりやすく秋吉台の自然を多面的に紹介・案内するために整備された。

また、平成17年には、「エコツーリズム研究会」が設立され、秋吉台地域を拠点に「秋吉台エコツアーマップ~自然と人の共生を目指して~」を作成するなど、全国から多くの人の訪問を促す取組を着実に推進している。

主な質疑

  • 自然環境保全のための地元住民の関わりについて
  • 秋吉台エコミュージアムの活用状況について など

秋吉台エコミュージアムの活用状況を聴取
エコ・ミュージアムの活用状況を聴取

秋吉台展望台から秋吉台を一望
展望台から秋吉台を一望

対馬市役所(長崎県対馬市)

海岸漂着物の現状と対策について

調査目的

海岸漂着物の回収・処理及び海ゴミ発生抑制に係る啓発活動の参考とするため、日本や近隣諸国で発生した大量の漂着ゴミ対策に取り組む「対馬市の海岸漂着物対策推進行動計画」の実施状況や海岸漂着物対策の現状と課題、施策の推進状況を調査する。

調査内容

対馬市では、近年、日本や近隣諸国で発生したゴミが大量に漂着しており、生態系を含む海岸環境の悪化、美しい浜辺の喪失、海岸機能の低下等が危倶されている。

国においては、海岸における良好な景観と環境を保全するために、平成21年7月に「美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境の保全に係る海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律」を公布・施行した。

また、長崎県では、法律の施行を受けて、「長崎県海岸漂着物対策推進計画」を策定し、総合的な海岸環境の保全を図っている。

さらに、対馬市は地理的に大陸に近く、対馬暖流や季節風の影響を受けて、全国的に見ても海岸漂着ゴミの量が非常に多いことから、漂着ゴミ関連の調査や回収事業のほか、地域の民間団体等による海岸清掃活動を実施している。しかしながら、さまざまな課題が残されており、海岸漂着物対策の現状と課題を踏まえ、具体的に対応するため、「対馬市海岸漂着物対策推進行動計画」を策定し、海岸漂着物対策を着実に推進している。

主な質疑

  • ゴミを排出している韓国や中国に対する市のアクションについて
  • 回収した発砲スチロール、ペットボトル等の再利用について
  • 国内ゴミ対策として、注目されているレジ袋やペットボトルへの対応について
  • 韓国等、外国のゴミ規制状況について
  • 海洋漂着ゴミの特徴について など

対馬市役所ゴミの漂着状況を調査
ゴミの漂着状況を調査

対馬市役所広範に大量のゴミが漂着
広範に大量のゴミが漂着

ツシマヤマネコ野生順化ステーション(長崎県対馬市)

国内希少野生動植物保全の取組について

調査目的

絶滅の恐れのある野生生物の保全活動の参考とするため、対馬市におけるツシマヤマネコをはじめとする野生動植物と人が共生できる島づくりを目指した「対馬市環境基本条例」の概要や環境の保全及び創造に関する施策の展開状況を調査する。

調査内容

ツシマヤマネコ(以下「ヤマネコ」という。)は、対馬の下島にごくわずか生息しており、平成6年に環境省の国内希少野生動植物種に指定され、このままでは姿を消してしまう可能性があるとされている(現在推定70~100匹)。

このような状況にあって、ヤマネコの生息数を増やすため、島内の野生のヤマネコを保護すると同時に、必要に応じて島外の動物園で生まれたヤマネコ(京都市動物園でも4匹飼育)を下島の自然に帰すことが有効と考え、野生復帰の取組を進めている。

ツシマヤマネコ野生順化ステーションは、対馬外の動物園で生まれたヤマネコが対馬の自然の中で生きることができる(野生復帰できる)ように訓練をする施設として平成26年12月に完成したもので、国内では先例のない、ヤマネコを含む哺乳類の野生復帰のための技術(訓練の内容、能力評価の仕方など)の開発等に取り組んでいる。

主な質疑

  • 野生順化に係る地域の取組について
  • 事業実施のための順化ステーションのスタッフ数について
  • 順化ステーションの予算状況について
  • 動物との共生に係る考え方について など

ツシマヤマネコ野生順化ステーション順化センターの取組を聴取
順化センターの取組を聴取

ツシマヤマネコ野生順化ステーション順化ケージにおいて生育状況を調査
順化ケージにおいて生育状況を調査

福岡県議会(福岡県福岡市)

廃棄物の減量促進と環境リサイクル産業の振興、循環型社会の構築について

調査目的

資源の循環的利用と廃棄物の減量等による持続可能な循環型社会構築の参考とするため、福岡県が平成27年11月に創設した、リサイクル認定制度の運用状況と課題等について調査する。

調査内容

福岡県では、「福岡県県産リサイクル製品認定制度」を創設し、資源の循環的な利用及び廃棄物の減量促進を図り、循環型社会の形成を目指している。

認定制度では、品質や安全性等について一定の基準を満たすリサイクル製品に対し、外部有識者で構成される審査委員会が認定基準に基づき審査を行った上で県が認定・公表し、認定書の交付や普及啓発等を通じ、資源の循環利用及び廃棄物の減量の促進を図っている。

平成30年2月には、52製品を認定し、県内リサイクル産業の育成を図るとともに、県調達方針に定めることで、県公共事業でのリサイクル製品の利用促進に率先して取り組んでいる。

主な質疑

  • 産業廃棄物税収入の推移・見通しについて
  • 不法投棄の状況について
  • リサイクル製品の利用促進対策について
  • 産業廃棄物の最終処分場の延命効果について
  • 融資制度の活用状況について など

福岡県議会リサイクル認定制度の概要を聴取
リサイクル認定制度の概要を聴取

九州旅客鉄道株式会社(福岡県福岡市)

九州旅客鉄道株式会社(JR九州)の経営基盤強化の取組について

調査目的

人口減少やモータリゼーション化による鉄道利用者減少等、鉄道を取り巻く厳しい状況にある中、鉄道事業の経営基盤強化の参考とするため、JR九州グループの中期経営計画(2016年~2018年)における収益力増進を目指した、重点戦略等について調査する。

調査内容

JR九州グループの中期経営計画(2016年~2018年)は、地域の発展に貢献する長期持続的な事業活動を可能とする強固な経営基盤づくりをさらに加速させることを目指し、3つの重点戦略を定めている。その内「すべての事業の根幹である強靱な鉄道づくり」では、「安全・安心・快適な鉄道基盤の強化」のほか、次の取組を推進している。

1.ブランドや連携の強化による収益力の増進

  • 九州新幹線の新たな需要喚起
  • 鉄道を通したまちづくり
  • WEBを活用した鉄道利用促進
  • インバウンド需要の取り込み など

2.技術革新と効率的な事業運営の追求

  • 効率的な業務運営体制(ICT化、機械化、省力化)の追求
  • 衆知を集め、社員全員が経営改善に貢献
  • 環境にやさしい新型車両の開発
  • 効率的なエネルギー利用の促進 など

主な質疑

  • 安全に対する社員の声への対応状況について
  • インバウンドに対応するためのフリーパス等の料金設定状況について
  • 自動運転システムへの取組状況について など

九州旅客鉄道株式会社中期経営計画の概要を聴取
中期経営計画の概要を聴取

お問い合わせ

京都府議会事務局委員会課調査係

京都市上京区下立売通新町西入

ファックス:075-441-8398