[心の健康について]
〈統合失調症〉 統合失調症の消耗期について
消耗期は「病み上がり」の時期です
急性期の激しい症状が治まってくると、何となくけだるい、活発になれない時期がやって来ます。これを消耗期といいます。急性期で心身ともに疲れ切った状態ですので、エネルギーが落ちて、心身の活動の鈍い時期です。
この時期は年単位に及びます。急性期の状態が長かった人は、消耗期も長くなる傾向があります。その間はまだまだ本調子ではないと考えてください。この間をいかに上手に過ごすかということを工夫しましょう。
消耗期には次の特徴があります
過眠の傾向があります
よく眠るということがこの時期一番の特徴です。特に夜にぐっすり眠ることが大切ですが、夜ぐっすり寝ても朝も眠く、昼間も眠いということもあります。
根気がなく、疲れやすい時期です
心身のエネルギーを消耗した状態で、疲れやすい、根気や集中力がない、意欲がないなどの状態となります。精神的にも「甘え」が少し強く出ることもあります。口さみしく、間食したりすることも増えます。まずはゆっくり休むことが大切で、「時間が解決してくれる、じっくり待とう」という姿勢が大切です。
受け身的な生活になりがちです
上述のような状態のため、「ごろごろしている」「何もしない」と周囲の者は非難しがちですが、本人は頑張れない状態です。周囲もこの消耗期の大切さを十分理解しましょう。
消耗期における家族の対応ポイント
《心身の休養をとり、エネルギーの回復を》
- まずはたっぷりと休養を
- 安心して休養できる雰囲気づくりが大切
- 時期が過ぎれば回復していきます。あせらずじっくりと。