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[心の健康について]

〈摂食障害〉 摂食障害とは

拒食症の場合

高校1年生、A子さん

A子さんは、まじめで何事にも熱心に取り組む子どもさんです。

中学3年生の時にテニス部の友人たちと体重の話をして、「自分は太りぎみかな」と体重が気になりだしました。その時の体重は身長161cm、体重は52kg。高校に入学すればまた体重測定があるのだし、とA子さんはダイエットを思い立ちました。

目標は48kg。もともと食べることが好きなA子さんは、朝食を抜き、昼は小さなお弁当箱に換え、夕食もごはんは一口だけ、おかずも少しという食事に変更しました。

高校に合格し、4月の身体測定では48kg。しかし、その日が過ぎても本人いわく「そのままズルズルと」食べなくなりました。また、頑張り屋のA子さんは、高校に入るとそれまで以上に勉強やクラブ活動に熱心になり、成績はいつも満点に近く、クラブも朝5時からの練習に励んでいました。

6月の中ごろになり、目に見えてやせてきたA子さんに母親が体重を尋ねたところ、42kgという返事。「これ以上減ったら困るわよ」と母親は言いますが、「食べればすぐに太る」と意に介さない様子です。A子さんは、月経も3月からすでに止まっており、このままでは拒食症になってしまうと心配した母親は、A子さんに病院に行くように勧めましたが、本人は応じませんでした。

しかし、A子さんにも変化が訪れます。それまでは、食べる量が減ったのにもかかわらず勉強もクラブ活動も熱心で忙しく生活してきていましたが、最近は身体が疲れやすく立ちくらみがするようになりました。家に帰ってきたときはほっとしますが、夜になると翌日の学校のことや食べ物のことが気になり、落ち込んだり、わけもなくむしゃくしゃしたりするようにもなってきました。勉強するのも友達に気をつかうので学校には行きたくない、でも家にいて何もしないと太るのではないかと心配になりクラブだけでも行こうかと思ったりもします。また、暇な時間ができると食べることなどいろいろ考えて、かえって落ち着かないこともあります。

母親にも、「もうこのまま食べずに死んでしまいたい」と言ったかと思うと、「このまま病気のままでいたい」とも言う。「学校に行きたい」と言ったかと思うと「もう学校なんて絶対行かない」とも言い始めています。父も母もA子さんの本心がどこにあるのかわからず、混乱するばかりでした。

過食症の場合

19歳、B子さん

B子さんは、専門学校に通う学生さんです。

高校2年生の時に、自分の太ももが友だちに比べて太いことを指摘され、ダイエットを始めました。菜食中心にし、158cm、53kgの体重を、47kgまで減らしました。しかし、無性にたくさん食べたくなることもあり、夜中にこっそり部屋で食べることもありました。食べてしまった後、「ああ、たくさん食べてしまった」と後悔し、そんな自分が悔しくてゆううつな気分になります。でも吐いたりはしたくなくて、ぐっと我慢をする日が多かったようです。

B子さんは高校を卒業し、何となく目標にしていた美容の専門学校に入学することができました。しかし、予想以上に授業は厳しく、実習も多く、忙しい日々。友だちづくりもどちらかというと苦手なB子さんは、意味もなくイライラしたり、落ち込んだりすることが増えてきました。

その頃から、夜に自分の部屋でたくさん食べることが増えてきました。ふだんはできるだけ食べないようにしている、ごはんや食パン、スナック菓子などをふだんの5倍から10倍も短時間に1度に食べてしまいます。食べている間は頭の中が真っ白ですが、食べ終わると、後悔とゆううつと不安が一緒に押し寄せて来て、食べたものを吐いたりするようになりました。それだけでは安心できず、下剤も飲むようになります。そんな自分が何か別の生きものになったような恐怖も同時に沸いてきます。しかし、毎日やめておこうやめておこうと思うのですが、夜になるとそれがとめられないのです。

母親は、最近トイレで吐いているB子さんに気づき、「どうしたの」と声をかけてみますが、「別に」と取り合ってくれません。たくさんの食べ物を買って帰るB子さんを心配してはいましたが、トイレで吐いているのに気づき、過食症ではないかと心配になってきました。家族にも不機嫌な態度で接するようになってきて、B子さんにどう接したらいいのか、はれものにさわるようなかかわりとなってきています。



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