[豆知識] インフルエンザのお話し
1.ただのカゼではない
インフルエンザをただのカゼと思っていたら、たいへんです。ほかのカゼと同じように、ウイルスで起こるのですが、その症状の激烈さ、伝播力の強さは第一級です。
また、高齢者などがかかると、死にいたることがある恐ろしい病気なのです。インフルエンザによる社会的、経済的な損失は、莫大なものになっています。
2.京都府のインフルエンザ
1998/99シーズンのインフルエンザは、例年と比較して、インフルエンザ患者数は増加しました。
その背景のひとつとして、インフルエンザウイルスA/ホンコン型(H3N2)が、98年の12月から99年の1月まで分離され、B型が1月から3月にかけて分離されたことから、これら2種類のウイルスが府内に侵入、活動したことが考えられます。
3.来シーズン(1999/2000シーズン)の予測
府民のインフルエンザに対する免疫状態を調べていますが、例年、A/ソ連型(H1N1)、A/ホンコン型(H3N2)、B型の3つとも免疫の度合は低いという傾向を示しています。
ということは、来シーズンも今シーズンと同じくらいの患者数になるのではないでしょうか。
4.新型ウイルスは出現するのか
2年前、新型ウイルスが香港に出現し、死亡者まででる大事件となりました。
このウイルスは、ニワトリから直接、ヒトに感染しました。この例から、直接に種を越えてヒトに感染することもあるということが実証されました。
ヒトのインフルエンザウイルスは、今のところ、A/ソ連型(H1N1)、A/ホンコン型(H3N2)、B型の3種類だけです。
トリは、すべてのインフルエンザウイルスの型を持っています。トリ以外にもブタ、ウマなどがそれぞれ固有のインフルエンザウイルスをもっています。
ですから、新型といってもトリなどの動物がもっているインフルエンザウイルスの型のどれかがヒトに病原性を示すようになると、それがヒトにとって新型となります。
なかでも、いま研究者が注目しているのは、多くの土地を巡回する渡り鳥と、ブタです。
つまり、トリとブタのそれぞれのインフルエンザウイルスがブタの体内で雑種を作り、それがヒトに病原性を示すようになるというのです。
そこで、トリからインフルエンザウイルスを分離して一時的に凍結保存し、新型ウイルスがヒトに出現したとき、直ちに、同じ型の保存してあるウイルスからワクチンを作り、人類をこの恐怖のウイルスから防衛するという国の事業が始まっています。
京都府にはオオミズナギドリという渡り鳥が生息しています。この京都府の鳥が、いざというとき人類に貢献することがあるかもしれません。

