所長就任の御挨拶
(京都府保健環境研究所だより84号掲載)
所長 井端 泰彦
私は、平成18年4月1日付けで中川雅夫前所長の後任として所長に就任いたしました。
それまでは、京都府立医科大学解剖学教室教授として25年間務めた後、平成12年4月から今年3月末まで2期6年間にわたり学長を務めました。この4月から京都府特別参与として、京都府全体の医学、医療の統括と兼務として所長を務めることになりました。
兼務として保健環境研究所長を務めるのはかなり厳しいのですが、職員一人ひとりの力を借りて職務を遂行したいと思っております。
今まで長期にわたり大学におりまして、教育、研究、医療、看護等に携わり、京都府民の方々の命を守り、健康保持という仕事の一翼を担ってまいりました。保健や環境につきましても、府民の方々の危機管理という重要な使命があり、これは医療と共通する部分もありますが、独立した固有の役割が大変大きいと実感しております。
当研究所には庶務、細菌・ウイルス、理化学、環境衛生、大気、水質という6つの課があり、46名の職員が勤務しています。大学にいるときには、その業務内容がはっきり申しまして今ひとつ見えないでおりましたが、研究所に赴任してみて、職員が自覚を持って職務を一生懸命遂行していることを感じております。
このことを府民の方々や大学等にもっと知らせ、アピールしていく必要があります。中川前所長の努力により、昨年度から文部科学省科学研究費の申請が認可され、申請したテーマの中から1件採択の内定通知がまいりました。今後、大学とも連携し、検査業務の遂行とともに研究の一層の充実を図りたいと思っております。
ご存じのように、京都府では平成16年2月に丹波町(現.京丹波町)で鳥インフルエンザが発生し、一時大混乱を来しましたが、関係者の努力により終息宣言をすることができました。本年6月、インフルエンザ(H5N1)が新しく指定感染症として定められましたので、それに対応するために京都府では、保健福祉部が主体となって第1回専門家会議を開催したところです。
そのほかに、食品の安心・安全を確保するための残留農薬等の検査や、また、企画環境部が所管する産業廃棄物、水質、大気汚染、放射能などの監視、環境保全に関する日常業務も多大なものがあります。私も学長や日本学術会議会員などの経験を生かし、職員とのコミュニケーションを密にするとともに、検査機器や職場環境の整備を始め、必要に応じて現場も見ながら業務を遂行したいと考えております。
最後に、皆様の御健勝と御多幸を祈念いたしまして就任の挨拶とさせていただきます。

