京都府 > 京都府感染症発生動向調査 > 風しんの予防接種
2004年、国内の一部で風しん患者さんが増え、同時に先天性風しん症候群(CRS)の報告が増えました。
風しんの流行と先天性風しん症候群の発生は、風しんワクチンで予防できます。
みんなで風しんの流行を防ぎましょう!
風しんは、風しんウイルス(rubellavirus)によるウイルス感染症です。集団生活に入る1〜9才の子供に多く発生し、発しん、発熱、リンパ節の張れなどが主な症状です。症状は比較的軽く三日で良くなるので「三日はしか」とも言われ、症状もない人もいます(不顕性感染:15〜30%)。
また大部分の人は、一度かかると二度とかかることはありません(終生免疫といいます)。
風しんの潜伏期間は2〜3週間で、飛まつ感染によって人から人に移ります。このため、風しんに感染したら学校へは行けません。学校保健法によって、発しんがなくなるまで出席停止が義務付けられています。
このように軽い症状ですむことが多い風しんですが、なかには脳炎や血小板減少性紫斑病などの重い合併症が出ることがあったり(確率は2000〜5000分の1)、大人になってからかかると症状がひどくなることがあります。
さらに、妊娠初期の妊婦さんが感染すると、胎盤を介しておなかの赤ちゃんも感染し、赤ちゃんが難聴・眼異常・心疾患などの障害を持つ先天性風しん症候群になることがあります。
風しんはもともと毎年散発的に発生する感染症で、約5年周期で春から初夏にかけて流行していました。
1964年(昭和39年)米国、続いて1965年(昭和40年)沖縄で風しんが大流行し、その後沖縄では400名近い先天性風しん症候群の発生がありました。
これを受けて、1969年以降世界は風しんワクチン時代に入り、小児全員にワクチンを開始した米国はその後の風しん流行と先天性風しん症候群を制圧しました。英国と日本は妊娠可能になる中学生女子だけを対象としたところ、ワクチン開始後も5年周期の風しん流行が続きました。
1994年、日本は予防接種法を改正し、ワクチンを接種する対象を1〜7歳半(12ヶ月〜90ヶ月)の男女に変更しました。その後風しんの大流行はなくなりましたが、昨年から複数の地域で局地的な流行が見られます。
予防接種法改正によってその後の風しん大流行はありませんが、1994年当時7才半を越え中学生までの女性は、定期接種を受ける機会が少ない「谷間世代」となってしまいました。
厚生労働省は、この谷間世代(1979〜1987年生まれ)に対して、2003年9月まで一部公費負担にして接種を呼びかけました。
しかし全国の20〜39歳の約520万人(うち女性は約70万人)が風しんに対する免疫を持っていないと推計されています。
「谷間世代」は、2004年で16〜25才になり、現在子供を産む年齢を迎えています。
風しんに対する免疫のない人の割合が増えると必ず地域的な流行が起こります。先天性風しん症候群については、報告制度ができてから毎年0〜1例だったのが、2004年は1年間で10件もの報告がありました。
?あなたは、風しんワクチンを受けましたか?
まだ受けていない、もしくは受けたかどうかわからない方でワクチン接種を希望する場合は、お近くの医院、病院(内科、婦人科など)に御相談ください。
風しんワクチンは、風しんウイルスを弱毒化した生ワクチンです。ワクチンの中でも風しんワクチンは副反応が少なく、あっても軽微と言われています。
また、風疹ワクチンは95パーセント以上の効果があるとされています。
風しんの予防注射の目的は、おもに次の3つです。
1〜7歳半(12ヶ月〜90ヶ月)のお子さんについて・・・
国はなるべく風しんワクチンを受けるようにという「定期接種」の対象としています。
公費負担もあります。(詳しくは、お住まいの市町村へお尋ねください。)
妊娠する可能性のあるみなさんへ・・・
妊娠する前に風疹の抗体価を調べましょう。予防注射のあと2〜3ヶ月は避妊が必要です。妊娠中の接種を避けるためには、生理直後に接種すると良いでしょう。
また、その家族のみなさんも妊婦への感染波及を防ぐためにも、抗体価を調べましょう。
予防接種に関する問い合わせ先・・・
予防接種相談センターTEL(075)811−9131
相談日毎週月曜日〜金曜日(午前9時〜午後5時)*水曜日を除く
風疹ワクチンは95パーセント以上の効果があると言われています。
定期予防接種の対象となっているお子さんだけでなく、男性も女性も風しんに対する免疫をつけ、みんなで世の中を風しんの流行から守りましょう!
予防接種実施医療機関関連情報
http://www.kyoto.med.or.jp/2003/fumin/iryo/iryo_kenkou/yobou.html
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