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<平成24年第20週>平成24年5月14日〜平成24年5月20日

今週のコメント

 第2位は、A群溶血性連鎖球菌咽頭炎で前週19週、20週と例年より報告が多くなっています。秋から初夏にかけて報告数が多い感染症で、6〜7月に減少していきますが、いましばらく注意が必要です。
 A群溶血性連鎖球菌咽頭炎は強いのどの痛みを伴い、発熱、発疹がみられます。主に飛沫感染し、1〜3日の潜伏期間の後、咽頭痛・発熱にて発症し、後れて発疹がみられるようになります。ペニシリン系抗生剤などで治療しますが、改善後しばらくして急性糸球体腎炎(1〜3週後)やリウマチ熱(1〜4週後)を発症することがあるため、これらを予防するために咽頭痛などの症状が軽減しても指示された期間(7〜14日間)はしっかり内服を続ける必要があります。
 さて、6月1日(金)〜6月7日(木)は、HIV検査普及週間です。平成18年度から始まった全国的な取り組みで、京都府、京都市においても啓発や検査時間の拡充を行います。定例のHIV検査と同様に無料、匿名で検査を行っておりますので、詳しくは、京都府のホームページ京都市のホームページをご覧下さい。
 平成23年エイズ発生動向では、昨年一年間に全国で新規HIV感染者が1056件、新規AIDS患者が473件、合計1529件でした。新規HIV感染者数は昨年より減少し、新規AIDS患者は過去最高となっています。HIV感染に気付かぬまま病状が進行しAIDS発症に至った方が増えていることが考えられます。
 HIV感染は早期に発見し、定期的に検査をしていくことで適切な時期に治療を開始することが出来、AIDSの発症予防につなげることができます。症状の無い時期から対処していくことが重要です。気に掛かる方は、是非無料検査を受けて下さい。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が9件報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が1件報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 クロイツフェルト・ヤコブ病が1件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 10.24 8.71
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 2.33 2.56
3 水痘 1.11 1.21
4 流行性耳下腺炎 0.47 0.47
5 流行性角結膜炎 0.41 0.57

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が7件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 31 7.75
中丹西 29 9.67
中丹東 56 11.20
南丹 83 16.60
乙訓 67 16.75
山城北 104 10.40
山城南 2 0.67
京都市 396 9.66
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