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<平成24年第35週>平成24年8月27日〜平成24年9月2日

今週のコメント

 感染性胃腸炎の報告は34週に引き続いてやや増加していますが、京都府では例年8月から10月は1年間の中で報告が少ない時期であり、11月〜12月になってから本格的に増加します。
 なお、第35週、腸管出血性大腸菌感染症が1件報告されています。腸管出血性大腸菌感染症は夏季に報告が多くなりますが、冬季の報告が稀というわけではありません。普段から手洗い、食品の衛生に気を付けるようにしましょう。
 また風しんが1件報告されました。京都府では1週当たり1〜3件の報告が断続的にあり、今年はこれまでに累計で30例です。全国の報告件数をみると、これまでのところ第30週(7/23〜7/29)が最も多かったのですが(108件)、第35週の全国の報告件数は65件とまだまだ多い状況が続いています。
 風しん患者は春から初夏に多くなるといわれていますが、今後も注意が必要です。主に関西、関東からの報告が多く、関西では大阪府、兵庫県で、関東では東京都、神奈川県で多くなっています。他の地域では、愛知県や福岡県、沖縄県でも報告が目立ちます。34週までの累計では、男性1012件、女性321件と男性が女性より3倍以上多く、男性のなかでは20歳代から40歳代が多くなっています。
 風しんの流行は数年続くと言われています。風しんはワクチンで防ぐことができる疾患ですので、ワクチン接種を受けるようにしてください。
 国立感染症研究所のホームページに『風しんに関するQ&A』が出ていますので、参考にして下さい

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が8件報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が1件報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 風しんが1件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 3.31 3.09
2 マイコプラズマ肺炎 0.86 1.09
3 流行性角結膜炎 0.63 0.68
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.60 0.73
5 ヘルパンギーナ 0.59 1.13

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が6件報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が10件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 3 0.75
中丹西 5 1.67
中丹東 6 1.20
南丹 5 1.00
乙訓 - -
山城北 1 0.10
山城南 5 1.67
京都市 20 0.49
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