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<平成24年第45週>平成24年11月5日〜平成24年11月11日

今週のコメント

 感染性胃腸炎の報告が増加傾向です。原因としてはノロウイルスなどウイルスによる胃腸炎が多くなります。また引き続きRSウイルス感染症の報告が多い状態が続いています。A群溶血性連鎖球菌感染症が増加傾向で、例年よりやや多く報告されています。水痘も例年同様に報告数が増加傾向です。
 ノロウイルスは1〜2日の潜伏期の後に嘔吐、下痢などの急性胃腸炎の症状を引き起こしますし、食中毒の原因としても知られています。予防のためのワクチンはありませんが、多くの場合は発症しても軽症で済み、数日のうちに自然に改善します。しかし、幼児や高齢者などでは嘔吐・下痢にともなう脱水に対し点滴を必要とすることもありますし、稀に重症化することもあるので軽視はできません。ノロウイルスは感染力が強く、感染者の吐物や便などに触れた手を介してウイルスが口に入ったり、汚染された食品を口にしたりすることで感染します。ノロウイルスは環境中でも生き続けることが可能で、ウイルスを含む吐物などが乾燥し塵状となって浮遊し感染源となることも考えられています。胃腸炎症状改善後も数日から1週間程の間は便中にウイルスが排出されるので、症状改善後にも二次感染に対する注意が必要です。
 厚労省では、ノロウイルスに関するQ&Aをまとめています。ノロウイルスに関するQ&Aを参照してください。
 アルコール消毒はインフルエンザウイルスには有効ですが、ノロウイルスやロタウイルスはアルコールで不活化されません。手洗いは、誰でも行うことができる感染症予防の基本ですから、手洗いを習慣にしましょう

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が3件報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 梅毒と風しんが各1件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 7.64 8.75
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.34 1.66
3 水痘 1.15 1.09
4 RSウイルス感染症 1.04 1.11
5 突発性発疹 0.47 0.60

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が6件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 4 1.00
中丹西 25 8.33
中丹東 40 8.00
南丹 17 3.40
乙訓 41 10.25
山城北 76 8.44
山城南 - -
京都市 362 8.83
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