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<平成24年第47週>平成24年11月19日〜平成24年11月25日

今週のコメント

 感染性胃腸炎の報告が増加傾向です。定点あたりの報告数は、第45週が7.64、第46週が12.24、今週第47週が14.45です。過去10年間でみますと、同時期では平成18年に次ぐ2番目の多さになっています。感染性胃腸炎の原因は様々ですが、この時期に集団発生するものについては、その原因の多くがノロウイルスによるものと考えられます。厚生労働省の情報もご参照ください。
 感染性胃腸炎に限らず、冬はインフルエンザも流行する季節です。感染症対策の基本である手洗いに加え、咳が出るときの咳エチケットを心がけましょう。
 12月1日は「世界エイズデー」でした。日本を始め、世界で様々な啓発活動が行われました。京都府でも「世界エイズデー」にあわせ、12月を「京都府エイズ予防月間」として、啓発活動や、エイズ相談・検査への取り組みを強化しています。  新たに診断されたHIV感染者、AIDS患者さんについては、感染症法による医師からの届け出により、その動向が把握されています。それによりますと、新たにAIDSと診断された患者さんは増加傾向が続いており、2011年には473人でした。この数字の中には、以前からHIVと判明している感染者がAIDSを発症したケースは含まれていませんので、AIDSを発症して初めてHIV感染を指摘される方が増えているということです。そのうち同性間の性的接触による感染が1/2強と多数を占めますが、異性間の性的接触による感染も1/4を超える多さとなっています。
 一方、AIDSを発症していない段階で新たにHIV陽性と診断された感染者は、2008年をピーク(1126件)に、以後1000人以上の報告が続き、ほぼ横ばい状態です。保健所などでのHIV検査件数は2008年をピークに減少し、2010、2011年と横ばいです。HIV感染者は、ほぼ無症状ですから、実際にはさらに多くの方が感染していると考えられています。
 自覚症状からHIV感染の有無は分かりません。HIV感染に関して不安な方、心配な方は、相談も受け付けていますし、無料検査も可能です。上記、京都府のホームページをご参照ください(京都市内での検査については、京都市のホームページをご覧ください)。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が2件報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が2件報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 後天性免疫不全症候群とバンコマイシン耐性腸球菌感染症が各1件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 14.55 13.02
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.14 1.57
3 水痘 1.11 1.46
4 RSウイルス感染症 0.71 1.05
5 突発性発しん 0.29 0.50

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が5件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 22 5.50
中丹西 38 12.67
中丹東 75 15.00
南丹 87 17.40
乙訓 69 23.00
山城北 119 13.22
山城南 - -
京都市 652 15.90
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