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<平成25年第10週>平成25年3月4日〜平成25年3月10日

今週のコメント

 インフルエンザの定点あたりの報告数は全国で前週12.26から今週10.37に低下、京都府では前週11.82から今週11.02となっています。A香港型が主体であることには変わりありませんが、引き続きB型の占める割合が増加してきています。引き続き、ご注意下さい。
 東京を中心として風しんの流行が続き、京都府では第8週から続けて風しんの報告があります。関東では東京からの報告が突出し、隣接する神奈川県、埼玉県、千葉県も報告が増えています。一方、関西では大阪府、兵庫県が多く、他地域では愛知県が続きます。(参考:風しん予防啓発ポスター
 なお、デング熱の報告がありました。蚊が媒介するウイルス感染症で、3〜7日の潜伏期間の後に突然の発熱で発症し、筋肉痛、関節痛、眼の奥の痛みを伴います。体幹から拡がる発しんを伴い、7日間ほどの経過で改善します。デング出血熱と呼ばれる病態も知られており、血小板減少、出血傾向、ショックを来すこともあります。現在日本での感染は無く、海外で感染します。熱帯・亜熱帯地域(特に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国)で流行し、世界的には年間1億人ほどが発症していると言われており、珍しい疾患ではありません。蚊に刺されないようにすることが予防対策となりますので、長袖長ズボンを着用したり、昆虫忌避剤を使用したりするようにします。
 流行地の情報や対策については、厚生労働省のFORTH外務省の海外安全ホームページなどを参照し、事前に確認しましょう。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が3件報告されました
3類感染症 細菌性赤痢が1件報告されました
4類感染症 デング熱が1件報告されました
5類感染症 風しんが2件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 11.02 10.37
2 感染性胃腸炎 7.60 10.39
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 2.07 2.37
4 水痘 1.01 1.23
5 突発性発しん 0.27 0.48

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が3件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 70 14.00
中丹西 45 9.00
中丹東 87 10.88
南丹 194 21.56
乙訓 84 14.00
山城北 139 8.69
山城南 38 7.60
京都市 677 10.10
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