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<平成25年第13週>平成25年3月25日〜平成25年3月31日

今週のコメント

 定点あたりのインフルエンザ患者の報告数は、全国で4.38(第12週は6.75)、京都府で4.70(第12週は8.08)と引き続き低下しています。
 今シーズンに流行しているウイルス株は、(2013年第12週までに検出・同定されたウイルスの集計によると)、A香港型が主で約85%、ついでB型が13%(山形系統とビクトリア系統の主に2つのタイプ)、A(H1N1)pdmは約2%となっています。これら2つのA型インフルエンザウイルスと山形系統のB型インフルエンザウイルスは、今シーズンのワクチン株と類似(抗原性が一致)しておりますし、ビクトリア系統のB型インフルエンザウイルスについては、昨年のワクチン株と類似(抗原性が一致)しています。
 風しん患者の報告数増加が続いています。京都府では3件の報告がありました。これまでのところ、京都市内で9名、市外で3名の計12名の報告があります。京都府の隣接府県では大阪府(今週47例、今年208例)と兵庫県(今週48例、今年184例)とで報告が多くなっており、全国的には関東地方における増加が突出しています(東京都では今週128例、今年1168例)。
 感染者は成人に多く、男性が主体となっていますが、女性も全体の20%強を占めています。 女性の妊娠中の感染(とくに妊娠初期)は、赤ちゃんの先天性風しん症候群(先天性心疾患、白内障、難聴などをきたす)の原因になり得るため、女性の感染予防は大切です。
 先天性風しん症候群については、今年3例の報告(東京都、愛知県、大阪府)があります。風しんはワクチンでの予防が可能です。 『Q&A』風疹予防啓発ポスター をご参照ください

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が9件報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 風しんが3件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 5.08 8.00
2 インフルエンザ 4.70 4.38
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.26 1.69
4 水痘 0.68 1.18
5 流行性角結膜炎 0.33 0.51

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が6件報告されました

■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 23 4.60
中丹西 46 9.20
中丹東 39 4.88
南丹 93 10.33
乙訓 49 8.17
山城北 52 3.06
山城南 14 2.80
京都市 257 3.84
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