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<平成25年第29週>平成25年7月15日〜平成25年7月21日

今週のコメント

 風しん5件の報告があり、京都府での累計は276件になりました。全国では第27週(441件)、第28週(357件)、第29週(184件)と減少しており、京都府においても減少しています。
 腸管出血性大腸菌感染症の報告が1例ありました。例年、夏期を中心に患者数が増加します。腸管出血性大腸菌は、汚染された水や食品(生肉、野菜など)などを介して経口感染し、また少量の菌で感染しうるため、患者や保菌者の便からの二次感染にも注意が必要です。手洗いを励行し、充分加熱すれば、細菌は死滅し感染しません。
 しかし、調理の途中で調理器具や食品が汚染されたりして感染につながる危険もあり、加熱だけではなく、調理前、食事前の手洗いや衛生に留意した調理も重要な点です。
 手足口病の報告が、大流行した2011年に迫る勢いで全国的に増加しています。京都府においても増加しており、警報開始基準値を超えている地域が多くみられます。
 今年は、2011年に流行したコクサッキーA6型や2010年に流行したエンテロウイルス71型が主に検出されています。口の中や手・足に数mm大の小さい水泡が出現し、熱は出ても38度までのことが多いです。軽症で経過する場合がほとんどですが、エンテロウイルス71型によるものでは稀に脳炎や髄膜炎を引き起こすこともあり、発熱・頭痛・嘔吐が続く時には医療機関を受診するようにしてください。手をしっかり洗って予防するとともに、水分摂取をこまめにして脱水を避けるようにすることが大切です。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が1件報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が1件報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 風しんが5件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 手足口病 3.07 8.09
2 ヘルパンギーナ 2.43 2.84
3 感染性胃腸炎 2.39 3.26
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.60 1.05
5 水痘 0.58 0.72

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が8件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の手足口病地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 19 4.75
中丹西 3 1.00
中丹東 19 3.80
南丹 7 1.40
乙訓 16 4.00
山城北 24 3.00
山城南 7 2.33
京都市 126 3.15
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