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<平成25年第30週>平成25年7月22日〜平成25年7月28日

今週のコメント

 風しん8件の報告があり、京都府での累計は288件になりました。全国および京都府ともに減少傾向にありますが、近畿地方や関東地方を中心に都市部での報告が多く引き続き注意が必要です。
 手足口病の報告が、全国的に増加しています。京都府においても警報開始基準値を超えている地域が多くみられます。
 また手足口病と同様に、ヘルパンギーナの報告が増加しています。ヘルパンギーナはウイルスによる感染症で、飛沫感染、経口・接触感染で拡がります。原因となるウイルスは複数あり、コクサッキーウイルスA2、A3、A4、A5、A6、A10、A22型などが原因となります。一度発症しても、異なる型のウイルスに感染すれば同様の症状が出る場合があります。
 ヘルパンギーナではのどの水疱により、食事が摂りがたいほどに口やのどが痛むことがあります。また38度以上の発熱を呈します。合併症として、熱に伴う熱性けいれんと、まれに髄膜炎や心筋炎が生じることがあります。
 手足口病、ヘルパンギーナともに、手をしっかり洗って予防するとともに、脱水にならないよう小まめに水分摂取をする必要があります。水分摂取が少ないようなら点滴を要する場合もありますので、その場合は医療機関を受診するようにしてください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が8件報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が1件報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 風しんが8件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 手足口病 4.13 8.83
2 ヘルパンギーナ 3.18 3.38
3 感染性胃腸炎 1.97 3.34
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.85 1.13
5 流行性角結膜炎 0.56 0.69

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が10件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の手足口病地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 11 2.75
中丹西 6 2.00
中丹東 39 7.80
南丹 39 7.80
乙訓 13 4.33
山城北 18 2.25
山城南 5 1.67
京都市 162 4.05
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