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<平成25年第32週>平成25年8月5日〜平成25年8月11日

今週のコメント

 風しん3件の報告があり、京都府での累計は305件になりました。京都府での報告は以前と比べかなり減少していますが、全国的には都市部を中心に今週105件の報告があり、注意が必要です。
 手足口病の報告が引き続き多く見られます。京都府では今週定点あたりの報告が4.61件と先週よりやや減少しましたが、京都市内、南丹・中丹東保健所管内において警報開始基準値を超えています。手洗いを徹底し予防するとともに、水分摂取をこまめにして脱水を避けるようにすることが大切です。
 アメーバ赤痢の報告が1件あり、京都府での累計は14件になりました。赤痢アメーバと呼ばれる原虫の感染に起因する疾患です。海外渡航者が感染することが多いと言われていましたが、近年国内感染による発症例が増加しています。性的接触や汚染された飲食物の摂取により感染します。潜伏期間は通常2〜4週間ですが、数日〜数年にわたることもあります。無症状で偶然発見される場合もありますが、腸管アメーバ症として下痢、粘血便をきたしたり、腸管外アメーバ症として肝膿瘍をきたします。治療にはメトロニダゾールなどが用いられます。アメーバ赤痢に対する予防接種(ワクチン)はなく、飲食物の加熱、手洗いの励行、適切な糞便処理が予防に有効とされています。

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が8件報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が2件、パラチフスが1件報告されました
4類感染症 レジオネラ症が1件報告されました
5類感染症 アメーバ赤痢と梅毒が各1件、風しんが3件報告されました
感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 手足口病 4.61 7.95
2 ヘルパンギーナ 2.29 2.92
3 感染性胃腸炎 1.87 2.93
4 水痘 0.70 0.60
5 咽頭結膜熱 0.41 0.54

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が5件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の手足口病地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 11 2.75
中丹西 1 0.33
中丹東 39 7.80
南丹 26 5.20
乙訓 2 1.00
山城北 24 3.43
山城南 7 2.33
京都市 213 5.20
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