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<平成25年第33週>平成25年8月12日〜平成25年8月18日

今週のコメント

 風しん 4件の報告がありました。全国的には今週61件の報告と減少しており、ほぼ収束しつつあります
 手足口病の報告ですが、2週前をピークに減少しています。京都府では今週定点あたりの報告数が3.16件となっています。ただこれまで減少傾向にあった乙訓・山城南保健所管内において再び警報開始基準値を超えました。手洗いを徹底し予防するとともに、発症時には水分摂取をこまめにして脱水を避けるようにしましょう。
 腸管出血性大腸菌感染症の報告が7件あり、京都府での累計は31件になりました。腸管出血性大腸菌は、食中毒の原因の一つです。一般に、初夏から秋にかけて、特に8月前後を中心に報告が多くなっています。代表的な株はO157ですが、他にもベロ毒素を産生する株(O26 、O111など)があります。
 ベロ毒素を産生する腸管出血性大腸菌に感染すると、産生されたベロ毒素により、血便、下痢、腹痛、発熱が生じます。また合併症として、溶血性尿毒症症候群や脳症をきたす場合があります。充分加熱すれば、細菌は死滅し感染しませんが、調理の途中で食品が汚染されて感染につながることもあり、調理前、食事前の手洗い、また衛生に留意して調理をすることが重要です。ヒトからヒトへの二次感染に対しては、糞口感染であることから、手洗いの徹底等により予防が可能です。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が1件報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が7件報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 風しんが4件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 手足口病 3.16 5.23
2 ヘルパンギーナ 1.16 1.84
3 感染性胃腸炎 0.91 2.12
4 水痘 0.66 0.55
5 突発性発しん 0.40 0.44

■基幹定点

クラミジア肺炎が1件報告されました

■眼科定点

急性出血性結膜炎が1件、流行性角結膜炎が5件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の手足口病地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 6 1.50
中丹西 2 0.67
中丹東 21 4.20
南丹 11 2.20
乙訓 5 5.00
山城北 12 1.50
山城南 18 6.00
京都市 146 3.56
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