ホーム >> 感染症情報(週報)

<平成25年第38週>平成25年9月16日〜平成25年9月22日

今週のコメント

  第38週、手足口病の報告が先週よりやや減少しています。京都府では今週定点あたり3.46件の報告がありました。約10週にわたり3件以上の報告が続いています。引き続き手洗いを徹底して予防に努めてください。
 RSウイルス感染症の報告が第34週以降昨年同様に増加しています。年長児や成人では重症化することなく普通の風邪症状で済みますが、乳幼児では、喉や鼻といった上気道にとどまらず、肺の奥に炎症が拡がり細気管支炎や肺炎を合併することがあります。呼吸状態が悪くなり、入院治療を要する場合もあります。感染経路は飛沫感染や接触感染であり、気道分泌物の付着した物の扱いに注意し、手洗いとうがいを励行してください。
 マラリアの報告がありました。マラリアはハマダラカの仲間によって媒介されたマラリア原虫によって起こる疾患で、熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、四日熱マラリア、卵形マラリアがあります。症状としては、高熱が特徴で、マラリアの種類によって熱の出方に違いがあります。熱帯熱マラリアは病状の経過が早く、早期に治療を開始しないと重篤な経過をたどります。
 日本で報告される例は、現在では海外で感染したもので、熱帯熱マラリアか三日熱マラリアの頻度が多くなっています。診断にはマラリア流行地域への渡航歴の有無が重要な情報ですので、医療機関受診時には海外渡航歴につき申告するようにしましょう。マラリアに有効な予防接種は開発されていません。予防法は蚊にさされないようにすることです。治療は、感染地域での薬剤耐性を考慮した抗マラリア薬の使用となります。海外で感染する危険のある感染症に対する予防接種、抗マラリア薬に関する情報などは FORTH(厚生労働省検疫所)のホームページなどでご確認ください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が3件報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が4件報告されました
4類感染症 マラリアが1件報告されました
5類感染症 後天性免疫不全症候群が1件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 手足口病 3.46 2.94
2 感染性胃腸炎 2.09 2.66
3 RSウイルス感染症 0.93 1.08
4 水痘 0.67 0.49
5 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.44 0.74

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が1件報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が5件報告されました

▲ページTOPへ

■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

▲ページTOPへ

今週の手足口病地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 - -
中丹西 - -
中丹東 27 5.4
南丹 8 1.6
乙訓 19 4.75
山城北 21 4.2
山城南 2 0.67
京都市 165 3.61
京都市版はこちら
近隣版はこちら
▲ページTOPへ
インフルエンザ 咽頭結膜熱 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水痘
手足口病   伝染性紅斑   突発性発しん   百日咳   ヘルパンギーナ  
流行性耳下腺炎   急性出血性結膜炎   流行性角結膜炎   RSウイルス感染症
▲ページTOPへ
丹後 中丹東 中丹西 南丹 京都市 乙訓 山城北 山城南