ホーム >> 感染症情報(週報)

<平成25年第42週>平成25年10月14日〜平成25年10月20日

今週のコメント

 RSウイルス感染症の報告は先週とほぼ同様にやや高水準で推移しています。引き続き気道分泌物の付着した物の扱いに注意し、手洗いとうがいを励行してください。
 今週、結核の報告が2件あり、京都府では累計483人になっています。全国的には21000人を超えています。結核は過去の病気ではなく、我が国の主要な感染症であります。WHOが世界の結核に対する報告書を公表しました。新規患者数は860万人、死者130万人と推定され、2011年と比べ減少しています。しかしながら多剤耐性結核が45万人新たに発生していると推計され、2011年と比べ増加しており、問題となっています。
 肺結核でみられる症状は、他の呼吸器感染症と区別がつかず、医療機関への受診が遅れがちです。実際、症状が出てから初めて医療機関を受診するまでの期間が2ヶ月以上の人の割合は20%弱と高く、ほとんど変わりなく推移しています。自覚症状に加え、経過が長いことや結核患者との接触歴などが結核を疑うきっかけになります。また高齢者では、呼吸器の症状がはっきりせず、体重減少や体のだるさといった症状が主体のこともあります。診断の遅れが感染拡大につながる恐れがありますので、風邪のような咳や微熱が2週間以上続く様な場合には医療機関を受診し診察を受けるようにしましょう。また受診し検査を受けても診断に至るまでに時間がかかることもありますので、長引く咳等の症状を訴える場合、診療の継続が必要となります。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が2件報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 アメーバ赤痢が1件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 1.99 2.90
2 手足口病 1.29 1.29
3 RSウイルス感染症 0.83 1.04
4 水痘 0.76 0.55
5 流行性角結膜炎 0.44 0.47

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が8件報告されました

▲ページTOPへ

■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

▲ページTOPへ

今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 4 1.00
中丹西 13 4.33
中丹東 9 1.80
南丹 1 0.20
乙訓 18 4.50
山城北 26 2.60
山城南 - -
京都市 78 1.90
京都市版はこちら
近隣版はこちら
▲ページTOPへ
インフルエンザ 咽頭結膜熱 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水痘
手足口病   伝染性紅斑   突発性発しん   百日咳   ヘルパンギーナ  
流行性耳下腺炎   急性出血性結膜炎   流行性角結膜炎   RSウイルス感染症
▲ページTOPへ
丹後 中丹東 中丹西 南丹 京都市 乙訓 山城北 山城南