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<平成25年第46週>平成25年11月11日〜平成25年11月17日

今週のコメント

 RSウイルス感染症の報告は、先週とほぼ同様、高水準で推移しています。乳幼児の重症化には注意し、手洗いとうがいを徹底してください。
 感染性胃腸炎の報告が全国的にも京都府においても増加してきています。今後さらなる増加が予想されます。手洗いの励行や、嘔吐物などの適切な処理に注意してください。
 インフルエンザの報告が京都府では6件ありました。定点あたり0.05とまだ少ないですが、他府県においてはインフルエンザの集団感染の報告も散見されており、今後増加が予想されます。予防接種がまだの場合は予防接種を受けてください。また手洗い、咳エチケットを心がけてください。
 梅毒の報告が1件あり、京都府では累計9件となりました。梅毒は梅毒トレポネーマという細菌感染症で性行為感染症の一つです。急性・慢性に多彩な症状が消長し、症状の無い時期には血液検査のみが手がかりとなります。病期として、
  ・潜伏期(症状なし)
  ・第1期(感染の約3週間後、痛みの乏しい陰部潰瘍、口腔内潰瘍、局所リンパ節腫脹)
  ・第2期(感染の約1.5ヶ月後、全身のリンパ節腫脹、筋肉痛、咽頭痛、皮疹)、早期潜伏性梅毒(感染後約1年まで、第2期の症状を繰り返す)、後期潜伏性梅毒(無症状)
  ・第3期(数年後から30年後まで、神経梅毒、心血管梅毒、ガマ腫)
が知られています。性行為による直接的な接触により感染し、特に第1期、第2期の患者の唾液、血液、精液、膣分泌物、あるいは患者の皮疹の浸出液が感染源となります。治療の基本はペニシリンで、治療開始後すみやかに感染性は無くなると考えられていますが、病期により抗菌薬の投与期間が異なります。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が3件報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 後天性免疫不全症候群・侵襲性肺炎球菌感染症・梅毒と風しんが各1件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 4.09 5.74
2 RSウイルス感染症 0.76 1.28
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.76 1.36
4 水痘 0.75 1.05
5 流行性角結膜炎 0.44 0.56

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が8件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 13 3.25
中丹西 26 8.67
中丹東 32 6.40
南丹 9 1.80
乙訓 29 7.25
山城北 33 3.30
山城南 - -
京都市 165 4.02
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