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<平成25年第48週>平成25年11月25日〜平成25年12月1日

今週のコメント

 感染性胃腸炎の報告が増加しています。全国的には定点あたりの報告数が10件以上となっています。京都府においても定点あたりの報告数が6件と増加しています。全国的には集団感染の事例も見られます。手洗いの励行、および嘔吐物などの適切な処理に注意してください。
 RSウイルス感染症の報告が先週とほぼ同水準で推移しています。乳幼児における重症化は要注意です。手洗いとうがいを徹底してください。
 インフルエンザの報告が、全国的には今週2100人を超え、徐々に増加しています。本格的な流行の前に予防接種を受けるとともに、飛沫感染対策としての咳エチケット外出後の手洗いなど、予防を心がけてください。
 一般に夏に多い咽頭結膜熱ですが、今年は例年と異なり報告が増加しています。咽頭結膜熱はアデノウイルスによる感染症接触感染、飛沫感染で拡がります。38度を超える高い熱で発症し、咽頭炎・結膜炎が生じて、喉の痛み、目の充血・眼脂・流涙・眼痛を訴えます。症状が出る期間は数日間ほどです。ウイルスに対する薬はありません。咽頭痛が強い場合、脱水に注意してください。また感染力が強いので、タオルや食器は共有せず、手洗いをしっかり行うようにしましょう。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が7件報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が1件報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 後天性免疫不全症候群が1件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 6.09 10.33
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.81 1.90
3 水痘 1.54 1.64
4 RSウイルス感染症 0.86 1.35
5 流行性角結膜炎 0.83 0.58

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が1件、感染性胃腸炎(ロタウイルス)が2件報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が15件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 29 7.25
中丹西 25 8.33
中丹東 47 9.40
南丹 11 2.20
乙訓 40 13.33
山城北 53 5.30
山城南 1 0.33
京都市 245 5.98
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