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<平成26年第3週>平成26年1月13日〜平成26年1月19日

今週のコメント

 インフルエンザの報告が急増しています。京都府において定点あたりの報告数が11.53件となりました。先週から2倍以上増加しています。丹後、中丹西、南丹、山城北、山城南、乙訓の保健所管内で、10件以上となり、また京都市内では、南区の23.8件に続き、左京区、中京区、東山区、山科区で、10件以上となり、注意報が出ています。今後さらなる流行の拡大が予想されます。うがいや手洗いの励行、外出時のマスクの着用、十分な栄養と休養、ワクチンの接種、咳エチケットによる予防を行ってください。
 国内のインフルエンザウイルスの検出状況では、AH3亜型(A香港型)の割合が最も多く、次いでAH1pdm09、B型の順で検出されている一方で、直近の5週間(2013年第51週〜2014年第3週)では、AH1pdm09の検出割合が最も多くなっています。オセルタミビル及びペラミビル耐性のAH1pdm09型の報告もあり今後注意が必要です。
 インフルエンザの治療に対し各種抗インフルエンザ薬があります。抗インフルエンザ薬の服用を適切な時期(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は通常1〜2日短縮され、ウイルス排出量も減少すると報告されています。効果的な使用のため、用法、用量、期間を守ることが重要です。なお学校保健安全法により、出席停止期間の基準は、発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまでとされています。
 感染性胃腸炎の報告が続いています。またノロウイルスによる集団感染も報告されています。手洗いの徹底が予防に重要です。また吐物などの処理の際には、次亜塩素酸ナトリウムを用いた適切な消毒を行い、二次感染を予防してください。
 麻しんの報告が続いています。今週2件あり、12件となりました。ワクチン未接種者や1回のみの接種者の感染事例です。1歳時、小学校就学前1年間の時期の2回の定期接種は必ず受けてください。罹ったことなく未接種や1回のみの接種の場合、ワクチンによる予防は不十分です。追加接種について医師にご相談ください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が3件報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 侵襲性肺炎球菌感染症が1件、麻しんが2件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 11.53 11.78
2 感染性胃腸炎 7.41 10.31
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.97 1.69
4 水痘 0.69 1.10
5 流行性角結膜炎 0.50 0.55

■基幹定点

無菌性髄膜炎と感染性胃腸炎(ロタウイルス)が各1件報告されました

■眼科定点

急性出血性結膜炎が1件、流行性角結膜炎が9件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 89 17.80
中丹西 76 15.20
中丹東 50 6.25
南丹 110 12.22
乙訓 62 10.33
山城北 252 14.82
山城南 96 19.20
京都市 683 10.04
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