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<平成26年第4週>平成26年1月20日〜平成26年1月26日

今週のコメント

 インフルエンザの報告がさらに増加しています。京都府において定点あたりの報告数が24.65件となりました。先週からさらに2倍以上増加しています。丹後、南丹の保健所管内、また京都市内では、左京区、南区、西京区で、30件以上となり、警報が出ています。うがいや手洗いの励行、外出時のマスク着用、十分な栄養と休養、ワクチンの接種、咳エチケットによる予防を行ってください。
 直近の5週間(2013年52週〜2014年第4週)では、AH1pdm09の検出割合が最も多く、次いでB型、AH3亜型(A香港型)の順となっています。オセルタミビル及びペラミビル耐性のAH1pdm09型が5道府県で検出されており、今後注意が必要です。詳細については国立感染症研究所感染症疫学センターホームページを参照してください。
 感染性胃腸炎の報告が続いています。京都府内においてもノロウイルスによる集団感染が報告されています。予防には手洗いの徹底が重要です。また吐物からの二次感染にも注意が必要です。診断にはノロウイルス抗原定性が用いられますが、その適応は、3歳未満、65歳以上の患者、悪性腫瘍の診断が確定している患者、臓器移植後の患者、抗悪性腫瘍剤・免疫抑制剤・免疫抑制効果のある薬剤の投与中の患者となっていますので、留意ください。
 麻しんの報告が続いています。今週5件あり、17件となりました。麻しんウイルスは感染力が強く、ワクチン未接種者や1回のみの接種者では感染しやすくなっています。1歳時、小学校就学前1年間の時期の2回の定期接種は必ず受けてください。未接種者の追加接種については医師にご相談ください。
 また海外での感染例が報告されています。現在フィリピンで麻しんが流行しています。麻しんの流行がみられる地域へ渡航される方は十分注意してください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が9件報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 麻しんが5件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 24.65 24.81
2 感染性胃腸炎 9.33 12.09
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.29 2.19
4 水痘 1.16 1.45
5 流行性角結膜炎 1.12 0.57

■基幹定点

無菌性髄膜炎が3件、感染性胃腸炎(ロタウイルス)が2件報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が19件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 163 32.6
中丹西 79 15.8
中丹東 85 10.63
南丹 349 38.78
乙訓 149 24.83
山城北 464 29
山城南 72 14.4
京都市 1646 24.21
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