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<平成26年第8週>平成26年2月17日〜平成26年2月23日

今週のコメント

 インフルエンザの報告は3週前をピークに減少し、京都府において定点あたりの報告数は23.59件となっています。しかし、南丹保健所管内、京都市内では中京区、左京区、南区で、定点あたり30件以上の報告となっています。引き続き、うがいや手洗いの励行・外出時のマスク着用・十分な栄養と休養による予防、咳エチケットの徹底による感染拡大防止に努めてください。インフルエンザウイルスの検出状況は先週までと変わりなく、2009年に新型インフルエンザとして流行したAH1(N1)pdm09、B型、AH3亜型(A香港型)の順となっています。小児おけるAH1pdm09による重症肺炎、また、オセルタミビル及びペラミビル耐性のAH1pdm09が報告されていますので、留意ください。
 感染性胃腸炎の報告はさらに減少していますが、手洗いの徹底、吐物処理の際の二次感染の予防に注意してください。
 レジオネラ症の報告が1件ありました。レジオネラ症は、レジオネラという細菌による感染症です。レジオネラは元々環境中に広く存在しており、人工的な環境では給湯系、冷却塔、浴場などの水環境中のアメーバなどの原生動物を宿主としてその細胞内で増殖しています。特に高齢者や糖尿病などに罹患した患者など抵抗力の少ない人を感染させることが知られています。また循環式入浴施設や老健施設での集団感染の報告も知られています。治療として、ニューキノロン系、マクロライド系、テトラサイクリン系など有効な抗生剤の使用、また予防として、感染源となる水環境に対する衛生管理が重要です。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が6件報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 レジオネラ症が1件報告されました
5類感染症 報告がありません

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 23.59 27.36
2 感染性胃腸炎 4.55 6.50
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.45 2.13
4 水痘 0.66 1.11
5 流行性角結膜炎 0.47 0.51

■基幹定点

無菌性髄膜炎が2件、感染性胃腸炎(ロタウイルス)が1件報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が8件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 85 17.00
中丹西 106 21.20
中丹東 156 19.50
南丹 284 31.56
乙訓 164 27.33
山城北 407 23.94
山城南 96 19.20
京都市 1603 23.57
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