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<平成26年第11週>平成26年3月10日〜平成26年3月16日

今週のコメント

 インフルエンザの報告ですが、先週より少し減少し、定点あたりの報告数は17.63件となっています。保健所管内、京都市内ともに30件以上の報告はありませんが、警報がまだ解除されていない地域が残っており、引き続き、うがいや手洗い、外出時のマスク、十分な栄養と休養、咳エチケットを徹底してください。直近5週のインフルエンザウイルスの検出状況は、これまでと同様、A(H1)pdm09型、B型、A(H3)型の順となっています。オセルタミビル及びペラミビル耐性のAH1pdm09株の検出は、京都府では認めていませんが、13都道府県とさらに拡大しています。
 感染性胃腸炎の報告が、先週より少し増加し、定点あたり、5.39件となっています。最近数週間は横ばいの状況です。引き続き、手洗いの徹底を留意ください。
 ジアルジア症の報告が1例ありました。ジアルジア症は、鞭毛虫であるランブル鞭毛虫を原因とする寄生虫病で、人獣共通感染症です。熱帯・亜熱帯地域に感染者が多く、旅行者下痢症の一つとして注目されています。症状として、頻回の下痢を認めることが多く、嘔気、腹痛、食欲不振、腹部不快、体重減少を伴うことがあります。症状は様々で、無症状のこともありますが、慢性化することもあります。感染経路は糞口感染で、潜伏期間は7日から10日程度です。糞便から直接ランブル鞭毛虫を確認することで、診断されます。治療にはメトロニダゾールといった薬が用いられます。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が10件報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 ジアルジア症・侵襲性インフルエンザ菌感染症・侵襲性肺炎球菌感染症と破傷風が各1件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 17.63 22.79
2 感染性胃腸炎 5.39 6.74
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.34 2.15
4 水痘 0.31 0.96
5 突発性発しん 0.28 0.42

■基幹定点

無菌性髄膜炎・マイコプラズマ肺炎と感染性胃腸炎(ロタウイルス)が各1件報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が2件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 80 16.00
中丹西 75 15.00
中丹東 162 20.25
南丹 195 21.67
乙訓 120 20.00
山城北 351 20.65
山城南 58 11.60
京都市 1127 16.57
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