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<平成26年第15週>平成26年4月7日〜平成26年4月13日

今週のコメント

 京都府でのインフルエンザの定点あたりの報告数はさらに減少し、3.02件となりました。全国のすべての都道府県で警報解除レベルとなりました。全国の直近5週間のインフルエンザウイルスの検出割合はB型、AH1pdm09、AH3亜型の順で、半数以上がB型で報告されています。今後さらなる減少が予想されますが、現状ではうがいや手洗いを心がけ、急な高熱などの場合はインフルエンザの可能性がまだありますので、医療機関を受診するようにしてください。
 感染性胃腸炎の報告は、横ばいで推移し、京都府での定点あたりの報告数は5.21件となっています。全国的に集団感染の報告が散見されています。手洗いの励行、および嘔吐物などの適切な処理に、引き続き留意してください。
 腸管出血性大腸菌感染症の報告が1例ありました。例年、夏期を中心に5月頃から10月頃に患者数が増加します。腸管出血性大腸菌は、汚染された水や食品(生肉、野菜など)などを介して経口感染し、また少量の菌で感染しうるため、患者や保菌者の便からの二次感染にも注意が必要です。手洗いを励行し、充分加熱すれば、細菌は死滅します。しかし、調理の途中で調理器具や食品が汚染されたりして感染につながる危険もあります。加熱だけではなく、調理前、食事前の手洗いや衛生に留意した調理も重要です。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が7件報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が1件報告されました
4類感染症 レジオネラ症が1件報告されました
5類感染症 侵襲性肺炎球菌感染症が3件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 5.21 5.76
2 インフルエンザ 3.02 4.18
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.08 1.59
4 水痘 0.39 0.91
5 突発性発しん 0.31 0.53

■基幹定点

感染性胃腸炎(ロタウイルス)が2件報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が3件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 5 1.25
中丹西 8 2.67
中丹東 12 2.40
南丹 15 3.00
乙訓 70 17.50
山城北 37 3.70
山城南 2 0.67
京都市 242 5.90
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