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<平成26年第16週>平成26年4月14日〜平成26年4月20日

今週のコメント

 京都府のインフルエンザの報告数は、3.82件で、先週よりやや増加しています。全国の直近5週間のインフルエンザウイルスの検出割合は、B型が最も多くなっています。B型は例年ゴールデンウィーク明けまで続くことが多く外出後のうがいや、手洗いを心がけるようにしてください。
 感染性胃腸炎の報告は、先週より増加し、京都府での定点あたりの報告数は7.82件となっています。特に乙訓保健所管内では、定点あたり25件となり、警報が出ました。全国的に、集団感染の事例が報告されています手洗いの励行、および二次感染防止のための嘔吐物の適切な処理を徹底してください。
 劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が1件ありました。劇症型溶血性連鎖球菌感染症は、A群溶血性連鎖球菌による敗血症であり、咽頭痛、38度以上の発熱、四肢の筋肉痛などで始まり、急激に病状が進行し、数十時間のうちに種々の重篤な合併症をきたし多臓器不全、ショックに至ります。抗生剤治療、さらに病状に応じた集中治療を行いますが、約30%の患者さんが死亡しており、極めて致死率の高い感染症となっています。
 ゴールデンウィーク中は海外へ渡航される方が多い時期です。マラリア、テング熱、鳥インフルエンザ、エボラ出血熱、麻しんなど、海外で流行している感染症およびその予防対策について確認しましょう。厚生労働省のホームページや厚生労働省検疫所のホーム-ページを参照してください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が17件報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 劇症型溶血性レンサ球菌感染症・後天性免疫不全症候群と梅毒が各1件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 7.82 7.61
2 インフルエンザ 3.82 4.65
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.26 2.12
4 咽頭結膜熱 0.51 0.37
5 水痘 0.41 0.88

■基幹定点

感染性胃腸炎(ロタウイルス)が1件報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が3件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 9 2.25
中丹西 21 7.00
中丹東 43 8.60
南丹 27 5.40
乙訓 100 25.00
山城北 45 5.00
山城南 1 0.33
京都市 333 8.12
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