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<平成26年第17週>平成26年4月21日〜平成26年4月27日

今週のコメント

 感染性胃腸炎の報告が、先週よりさらに増加し、京都府での定点あたりの報告数は、10.55件となっています。乙訓保健所管内で定点あたり29件となり、また京都市内では、西京区、南区、伏見区で、定点あたり15件を超えています。全国的に集団感染の事例が報告されています。十分な手洗いの励行食品の取り扱いの注意嘔吐物などの適切な処理を心がけてください。
 インフルエンザの報告数は、2.79件で、再び減少しています。直近5週間では、全国的にB型が最も多く、次にAH1pdm09型が検出されています。また今年流行したAH1pdm09型の耐性菌の報告が19都道府県に拡がっており、来シーズンの動向が懸念されます。外出後のうがい手洗いを心がけるようにしてください。
 風しんの報告が1件ありました。昨年は風しんが大流行し、また妊婦の風しんの罹患による胎児の先天性風しん症候群が、今なお報告されています。同じ状況を繰り返さないためにも、ワクチン接種による風しんの予防が重要です。風しんワクチンの定期接種制度の変遷で、特に20代〜40代の男性で風しんワクチンの接種機会が少なくなっており、妊娠を希望する女性だけでなく妊婦の同居者も、風しんに対する抗体価を確認し、抗体価が低い場合は風しんワクチンの接種を受けるようにしてください。京都府・京都市では、上記対象者に対し、無料の風しん抗体検査を実施しています。また抗体価が低いと判定された方が予防接種を受けられる場合、お住まいの市町村から接種費の一部に公費助成があります(京都府京都市)。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が10件報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 侵襲性肺炎球菌感染症が3件、風しんが1件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 10.55 8.58
2 インフルエンザ 2.79 4.03
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.88 2.37
4 咽頭結膜熱 0.45 0.48
5 突発性発しん 0.38 0.62

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が1件報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が4件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 16 4.00
中丹西 37 12.33
中丹東 65 13.00
南丹 25 5.00
乙訓 116 29.00
山城北 46 5.75
山城南 - -
京都市 465 11.34
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