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<平成26年第24週>平成26年6月9日〜平成26年6月15日

今週のコメント

 感染性胃腸炎の報告はさらに減少しましたが、京都市左京区と乙訓保健所管内で定点あたり10件以上の報告となっています。引き続き手洗いを徹底してください。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が続いています。京都市右京区・伏見区、中丹東・南丹保健所管内で多くなっています。うがい手洗いを徹底してください。咽頭結膜熱の報告が全国的に増加しています。京都府においても過去3年の同時期と比較し多くなっています。京都市右京区で定点あたり3.8件となり、警報レベルに達しました。咽頭結膜熱はアデノウイルスによる感染症で、接触感染、飛沫感染で拡がります。患者は小学校低学年までの小児が多く、集団発生することもあります。アデノウイルス3型やアデノウイルス2型などが原因となります。症状としては、38度を超える高熱で発症し、咽頭炎・結膜炎が生じて、喉の痛み、目の充血・眼脂・流涙・眼痛を訴えます。症状が出る期間は数日間(3〜5日間)ほどです。抗ウイルス薬はありません。感染力が強いので、予防のためタオルや食器は共有せず、手洗いをしっかり行うようにしましょう
 腸管出血性大腸菌感染症の報告が、増加しています。先週4件、今週8件報告されています。例年、夏期を中心に5月頃から10月頃に患者数が増加します。腸管出血性大腸菌は、汚染された水や食品(生肉、野菜など)などを介して経口感染します。また少量の菌で感染するため、患者や保菌者の便からの二次感染にも注意が必要です。腸管出血性大腸菌は、食中毒の原因菌としても知られていますが、腸管出血性大腸菌に限らず細菌による食中毒は夏期に多くなっています。厚労省の食中毒に関するホームページなどを参考にしていただき、食中毒予防のポイントを確認してください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が9件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が8件 報告されました
4類感染症 レジオネラ症が2件 報告されました
5類感染症 侵襲性肺炎球菌感染症が1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 5.93 5.80
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.88 2.55
3 ヘルパンギーナ 0.80 0.85
4 咽頭結膜熱 0.77 0.82
水痘 0.77 1.28

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が2件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が7件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の咽頭結膜熱地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 3 0.75
中丹西 - -
中丹東 - -
南丹 6 1.20
乙訓 3 0.75
山城北 9 0.90
山城南 - -
京都市 37 0.90
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