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<平成26年第25週>平成26年6月16日〜平成26年6月22日

今週のコメント

 感染性胃腸炎の報告は少し減少しましたが、京都市東山区と西京区で定点あたり10件以上の報告となっています。手洗いを徹底 してください。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が続いています。咽頭結膜熱の報告も続いています。丹後保健所管内と京都市右京区で警報レベルに達しています。初夏に多い感染症です。手洗いをしっかり行うようにしてください。
 ヘルパンギーナの報告が増加しています。京都市南区において警報レベルに達しました。例年7月から8月にかけて多く報告されており、今後注意が必要です。ヘルパンギーナはウイルスによる感染症です。原因となるウイルスは複数あり、コクサッキーウイルスA2、A3、A4、A5、A6、A10、A22型などが原因となります。一度発症しても、異なる型のウイルスに感染すれば同様の症状が出る場合があります。ヘルパンギーナは、約7割の患者が1〜4歳の乳幼児です。38度以上の発熱で発症し、のどの奥に水疱ができ、食事が摂れないほど口やのどが痛むことがあります。熱やのどの痛みに対して解熱鎮痛剤が処方されることがあります。また高熱やのどの痛みによる摂取量の減少のため脱水症を起こすこともあり、点滴が必要となる場合があります。合併症として、熱に伴う熱性けいれんと、まれに髄膜炎や心筋炎が生じることがあります。熱が続いたり、頭痛、嘔気の強いとき、元気が無くぐったりしているときには、早めに医療機関に受診しましょう。飛沫感染、経口・接触感染で拡がるため、予防にはうがいと十分な手洗いの励行が重要です。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が4件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が1件 報告されました
4類感染症 デング熱とレジオネラ症が各1件 報告されました
5類感染症 後天性免疫不全症候群が1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 6.00 5.46
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 2.07 2.47
3 ヘルパンギーナ 1.32 1.31
4 水痘 0.59 1.13
5 咽頭結膜熱 0.58 0.84

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が1件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が6件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の咽頭結膜熱地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 15 3.75
中丹西 - -
中丹東 - -
南丹 2 0.40
乙訓 2 0.50
山城北 1 0.11
山城南 - -
京都市 23 0.56
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