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<平成26年第33週>平成26年8月11日〜平成26年8月17日

今週のコメント

 咽頭結膜熱の報告は少し減少しましたが、依然高水準で推移しています。南丹保健所管内および京都市右京区で警報レベルに達しています。咽頭結膜熱は、接触感染や飛沫感染で感染します。タオルや食器は共用せず、手洗いの徹底を心がけてください。
 他の感染症の動向ですが、ヘルパンギーナの報告はさらに減少しました。今後終息すると予想されます。例年この時期にみられる手足口病の報告は、平成24年と同様に今年は低水準で推移しています。また、例年数週後ぐらいからRSウイルス感染症の報告が増加する傾向にあります。RSウイルス感染症は、年長児や成人では重症化することなく普通の風邪症状で済みますが、乳幼児では、喉や鼻といった上気道にとどまらず、肺の奥に炎症が拡がり細気管支炎や肺炎を合併することがあります。呼吸状態が悪くなり、入院治療を要する場合もあります。感染経路は飛沫感染や接触感染であり、気道分泌物の付着した物の扱いに注意し、手洗いとうがいを励行してください。
 今週結核の報告が8件あり、累計399件となりました。昨年以上の報告となっています。新規登録者の多くは肺結核です。肺結核でみられる症状は他の呼吸器感染症と区別がつかず、医療機関への受診が遅れがちです。自覚症状に加え、経過が長いことや結核患者との接触歴などが結核を疑うきっかけになります。風邪のような咳や微熱が2週間以上続く様な場合には、医療機関を受診し診察を受けるようにしましょう。また特に高齢者では、呼吸器の症状がはっきりせず、体重減少や体のだるさといった症状が主体のこともあります。依然身近な肺結核に留意してください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が8件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が1件 報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 アメーバ赤痢と劇症型溶血性レンサ球菌感染症が各1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 1.88 2.43
2 ヘルパンギーナ 0.85 2.43
3 咽頭結膜熱 0.82 0.40
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.40 0.62
5 水痘 0.32 0.49

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が2件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の咽頭結膜熱地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 8 2.00
中丹西 - -
中丹東 - -
南丹 9 1.80
乙訓 - -
山城北 1 0.13
山城南 2 0.67
京都市 40 0.98
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