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<平成26年第38週>平成26年9月15日〜平成26年9月21日

今週のコメント

 第38週、RSウイルス感染症の報告が急増しています。RSウイルス感染症は、年長児や成人では重症化することなく普通の風邪症状で済みますが、乳幼児では、上気道にとどまらず、細気管支炎や肺炎を合併することがあります。細気管支炎を合併すると、気管支に痰があふれて空気の通りが悪くなり喘鳴が出現します。呼吸状態が悪くなり、入院治療を要する場合もあります。特に4週未満の乳児では、呼吸器の症状がはっきりしないまま無呼吸をきたすことがあり注意が必要です。感染経路は飛沫感染や接触感染です。手洗いとうがいを励行してください。
 咽頭結膜熱の報告は、先週より減少していますが、京都市右京区と伏見区において警報解除には至っていません。引き続き、タオルを共用せず、手洗いを徹底してください。
 厚生労働省では、9月24日〜30日を結核予防週間として、広く国民の皆様に、結核についての正しい理解を深めていただく期間としています。京都府においても、保健所を中心とした健康相談・講習会や、関係団体と協力した広報・啓発を行っています。今週京都府では、1件の結核の報告があり、累計 459件の報告となっています。近年、30代〜50代の喀痰塗抹陽性肺結核患者の約3人に1人は、発病から受診まで2ヶ月以上要しており、また、約7人に1人は初診から診断まで1ヶ月以上要していることが報告されています。長引くせき等の症状を訴える方が受診された際には、結核の可能性も視野に入れた診療をお願いいたします。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が1件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 報告がありません

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 2.74 2.90
2 RSウイルス感染症 1.00 0.93
3 咽頭結膜熱 0.49 0.32
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.42 0.99
5 突発性発しん 0.39 0.54

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が5件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の咽頭結膜熱地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 6 1.50
中丹西 - -
中丹東 1 0.20
南丹 5 1.00
乙訓 - -
山城北 1 0.14
山城南 1 0.33
京都市 21 0.51
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