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<平成26年第50週>平成26年12月8日〜平成26年12月14日

今週のコメント

 第50週、インフルエンザの報告が急増しています。京都府では定点あたりの報告が、9.18件となりました。京都市南区・山科区、乙訓・山城北・山城南・丹後保健所の管内で、定点あたり10件以上の報告となっています。インフルエンザウイルスの分離・検出状況の報告では、多くがAH3亜型の報告となっています。うがいや手洗いの励行、外出時のマスクの着用、十分な栄養と休養、ワクチンの接種、咳エチケットが推奨されています。
 感染性胃腸炎の報告が続いています。 京都市左京区で引き続き警報レベルに達しています。また京都市西京区・伏見区・右京区・南区・東山区、南丹・中丹東・乙訓保健所の管内で、定点あたり10件以上の報告となっています。手洗いの徹底、嘔吐物の適切な処理を心がけてください。
 RSウイルス感染症の報告が引き続き高水準で推移しています。約90%の報告が2歳以下となっています。乳児における細気管支炎や肺炎の合併に注意してください。手洗いやうがいが予防に重要です。
 手足口病の報告が続いています。乙訓保健所管内で引き続き警報レベルに達しています。また南丹保健所管内での報告が先週と比べ急増しています。手洗いによる予防を心がけてください。
 カルバペネム耐性腸内細菌感染症3件報告されました。メロペネムなどのカルバペネム系薬剤及び広域β-ラクタム剤に対して耐性を示す腸内細菌科細菌による感染症です。無症状で腸管等に保菌されることもありますが、多くは、肺炎などの呼吸器感染症、尿路感染症、手術部位や外傷部位の感染症、カテーテル関連血流感染症、敗血症、髄膜炎その他様々な感染症を引き起こします。感染防御機能の低下した患者、外科手術後の患者、抗菌薬を長期にわたって使用している患者などで同感染症が発生する可能性がありますので、ご留意ください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が2件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 デング熱が1件、レジオネラ症が2件 報告されました
5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌感染症が3件、後天性免疫不全症候群が1件、侵襲性肺炎球菌感染症が2件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 9.18 7.38
2 感染性胃腸炎 8.64 10.80
3 RSウイルス感染症 1.61 2.59
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.42 2.99
5 水痘 1.08 1.25

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が3件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 50 10.00
中丹西 29 5.80
中丹東 66 8.25
南丹 12 1.33
乙訓 166 23.71
山城北 302 18.88
山城南 57 11.40
京都市 447 6.57
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