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<平成27年第14週>平成27年3月30日〜平成27年4月5日

今週のコメント

 第14週、感染性胃腸炎減少が続いていますが、中丹東7.8をはじめ定点あたり4件前後の報告が続いている地域が多いようです。インフルエンザの報告も減少しましたが、南丹・山城北保健所管内では定点あたり3.13〜4.67件の報告があります。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告ですが、南丹保健所管内で定点あたり5件以上の報告が続いています。
 腸管出血性大腸菌感染症の報告が1例ありました。腸管出血性大腸菌は食中毒の原因の一つです。食品の衛生に気をつけるようにしましょう。
 いずれも、うがい・手洗いを励行することが予防に重要ですので、引き続きご注意ください。
 アメーバ赤痢の報告がありました。赤痢アメーバと呼ばれる原虫の感染に起因する疾患です。飲食物の加熱、手洗いの励行、適切な糞便処理が予防に重要です。
 デング熱の報告が1件ありました。蚊が媒介するウイルス感染症で、3〜7日の潜伏期間の後に突然の発熱で発症し、筋肉痛、関節痛、眼の奥の痛みを伴います。体幹から拡がる発疹を伴い、7日間ほどの経過で改善することが多いです。国内感染症例の報告もありましたが、多くは熱帯・亜熱帯地域(特に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国)への海外渡航時に感染したものです。デングウイルスに対する抗ウイルス薬は無く、症状に応じて鎮痛剤の投与や輸液が行われます。またワクチンもないため、蚊に刺されないように予防対策をすることが重要となります。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 5件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました
4類感染症 デング熱が 1件 報告されました
5類感染症 アメーバ赤痢が 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 4.34 6.13
2 インフルエンザ 1.76 2.14
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.04 2.13
4 手足口病 0.50 0.45
5 流行性角結膜炎 0.39 0.53

■基幹定点

感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 9件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 7件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の伝染性紅斑地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 - -
中丹西 - -
中丹東 2 0.40
南丹 8 1.60
乙訓 1 0.25
山城北 2 0.22
山城南 1 0.33
京都市 8 0.20
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