ホーム >> 感染症情報(週報)

<平成27年第21週>平成27年5月18日〜平成27年5月24日

今週のコメント

 第21週、手足口病の報告数が増加し、右京区で定点あたりの報告数が7.4件と警報レベル基準値の5件を超えた他、伏見区4.4件、中丹東3.6件などの報告があります。手足口病は、口の中や手・足にみられる数mm大の小さい水疱が特徴です。発熱は出ても38度まで達しないことが多いとされています。乳幼児の罹患が多く、軽症で経過する場合がほとんどです。稀に脳炎や急性髄膜炎を合併することがありますので、発熱・頭痛・嘔吐が続くときには、医療機関を受診してください。治療法として特異的な抗ウイルス薬はなく、対症療法が基本となります。手洗いが予防に重要です咽頭結膜熱もやや増加し、京都府全体の報告数が定点あたり0.52件でした。いずれも流行のシーズンに入りつつありますので、タオルの共用はせず、引き続きうがい・手洗いの励行をお願いします
 伝染性紅斑は京都府全体の報告数が定点あたり0.36件とやや減少しましたが、引き続き皮疹や感冒症状のある方の咳やくしゃみにはご注意ください
 感染性胃腸炎西京区17.3件、東山区13.5件、右京区10.6件、南区6.0件や、中丹西7.3件、乙訓6.5件など、先週と並ぶ水準の発生状況です。引き続き手洗いの徹底をお願いいたします
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎突発性発疹の報告はやや増加、インフルエンザは落ち着きましたが、丹後・南丹・山城北保健所管内では7〜8件の報告がありました。流行性耳下腺炎、いわゆる“おたふくかぜ”も散発的に報告があります。
 腸管出血性大腸菌感染症の報告が今週も1例ありました。腸管出血性大腸菌は食中毒の原因の一つです。手洗いを励行し、食品の衛生に気をつけるようにしましょう

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 報告がありません
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 報告がありません

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 5.38 7.00
2 手足口病 1.89 1.67
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.79 3.40
4 突発性発しん 0.56 0.66
5 咽頭結膜熱 0.52 0.64

■基幹定点

細菌性髄膜炎が 1件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 3件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 2件 報告されました

▲ページTOPへ

■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

▲ページTOPへ

今週の手足口病地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 2 0.50
中丹西 - -
中丹東 18 3.60
南丹 5 1.00
乙訓 9 2.25
山城北 3 0.38
山城南 5 1.67
京都市 96 2.34
京都市版はこちら
近隣版はこちら
▲ページTOPへ
インフルエンザ 咽頭結膜熱 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水痘
手足口病   伝染性紅斑   突発性発しん   百日咳   ヘルパンギーナ  
流行性耳下腺炎   急性出血性結膜炎   流行性角結膜炎   RSウイルス感染症
▲ページTOPへ
丹後 中丹東 中丹西 南丹 京都市 乙訓 山城北 山城南