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<平成27年第31週>平成27年7月27日〜平成27年8月2日

今週のコメント

 第31週の報告です。手足口病の京都府全体の定点あたりの報告数は、先週の11.03件から9.18件に減少しましたが、依然として警戒レベルです。京都府の地域別では南丹13.2件、山城北11.4件、乙訓10.8件や、京都市内左京区20.5件、伏見区12.1件、右京区11.4件などで警報基準を大きく超えており、府内のほとんどの地域で警報が発令されています。ヘルパンギーナの定点あたりの報告は、京都府全体で先週の0.89件から1.23件に増加し、南区で警報レベルが続いています。伝染性紅斑も報告数が増加し、乙訓地区で再度警報レベルとなりました。咽頭結膜熱の報告も増加し、丹後地区で警報レベルに達しています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告も増加しています。
 夏場の感染症の流行が続いています。@タオルや食器の共用を避け、A眼をこすらないよう注意し、Bうがい・手洗いを徹底して頂くようお願いします。便中に含まれるウイルスが感染を拡大させる事例も多いので、Cオムツの処理にもご注意ください。
 全数報告対象の感染症については、腸管出血性大腸菌感染症、レジオネラ症、アメーバ赤痢、後天性免疫不全症候群がそれぞれ1件報告されました。 後天性免疫不全症候群(HIV)の報告が1件あり、京都府では今年の累計が8件となりました。全国的には820件の報告となっています。HIVに感染しても、とくに自覚症状はありません。そのため、まず検査を受けることによって早期に発見することが重要です。早期発見できれば、その後も定期的に検査を受けることで適切な時期に治療を開始し、エイズの発症を予防することができます。気にかかる方は、無料、匿名の検査を受けるようにしてください。詳しくは京都府のホームページをご覧ください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 報告がありません
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました
4類感染症 レジオネラ症が 1件 報告されました
5類感染症 アメーバ赤痢と後天性免疫不全症候群がそれぞれ 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 手足口病 9.18 10.26
2 感染性胃腸炎 2.43 3.58
3 ヘルパンギーナ 1.23 3.05
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.69 1.70
5 伝染性紅斑 0.57 0.71

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が 1件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 5件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の手足口病地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 36 9.00
中丹西 2 0.67
中丹東 46 9.20
南丹 66 13.20
乙訓 43 10.75
山城北 103 11.44
山城南 14 4.67
京都市 369 9.00
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